【竜王と笹山の稲荷】
私の育った部落に〝やまし〟と言う仕事をしてる人が居たのですよ。
やまし=山仕事で、山仕なのだろう?と思うのですよ。
部落でなにか金のかかる事があれば、寄付をもらいに行きます。!事業主!ですものね。[オラアはああ、水鳥の脚なんだよ
他から見れば楽だように見えるかもわからねども
水鳥だってオメイ、水に浮いて楽そうだけど
水の中の脚はゆるぐねんだよ]と、
歳取が迫ったけど、事業主としての年越しが、出来そうも無いから、孫をおんぶして
笹山さんのお稲荷さんに、おこもりをしてなにか授けてもらおうと、
焚火を焚いて、孫を抱いて、ローソクの明かりだけで、心の中で、
[笹山さん、なにかいい商売はないもんだべが?]と、
したっけ、焚火の燃え木が、パチンと跳ねて、孫のよろた=大腿部に飛んで来て、
火傷だってものセ、孫はワンワンとなくべし、困ってしまったけど、
街から10キロも20キロも離れた雪の山中で、どうする事も出来なくて、
[こったら者連れて来ねばよがったなあ]と、
すると、天井から笹の葉がヒラヒラヒラと舞い落ちて来るので、ハットして、?なにかのお授けでは?と、その笹の葉を拾って孫の火傷にかぶせたら、ペロリト治ってしまって、孫は上機嫌だし!!
夜のすらすら明けるのを待って、孫をおんぶして、道なき道を、足探りで、
江差の神様まで駆け付けたのですね。
神様だって、人間だもの、寝てるところをたたき起こされて、?なにごとか?と、
一部始終を聞き、祭壇に向かって、さとったのは、
[今やってる仕事をやめて、
藁に関係のある仕事をしなさい]と、
縄を作る機械を沢山買って、縄を作って!大成功!
ナイロンの登場で、それも成り行きがおもわしくなくてやめました。
そしてきのこを栽培して、これまた成功してるのですよ!