[厚沢部目名生まれの福田茂次郎伝説]
(草場の陰)
この話は「ババいってまったジャ」のババの替わりに自分が死んだことにした
話で、借金にこまった繁次郎。
繁次郎が死んだと言いふらし、忌中のすだれを借りて来て、かけて。
コッソリと隠れてしまいました。

それを信じた人たちは、
[死んだとは可愛そうにそれならば借金もぼうびきに]と、

香典をもらったり、借金を棒引きにしてもらったりした訳です。が、

ある日の事、山道で、借金をぼうびきにしてくれた人が、
向こうから山道を登って来たもんだから。

道のわきの草むらにしゃがんで頭の上に草葉を載せて澄まして居たら、
[コラアッ繁次郎 オメイ死んだんでねいのが なんまんずるいヤツだ]と、
[番頭さん 
したからこうやってホレ 草場の陰からあやまってるべせ]と、

これでなんなく借金をぼうびきにさせたり
だましたことも許されるのでは
真面目な人間がイヤになるだろうと思うジャン?。