長女・姫ちゃん(9)は、
毎日、小学校から宿題を出されている。
毎週のことながら、週末だからってことで、なかなか量が多いようだ。
その宿題の中に、
「東日本大震災について家族と話し合う」という
宿題をもらってきていた。
震災後、11年が経つ今年3月。
俺たち夫婦が結婚したのは、ちょうど大震災の年の10月。
長女が生まれたのは、その翌年の7月。
次女・小姫ちゃん(5)が生まれたのは、
長女が生まれてから4年後の10月。
ここ富山県は、他県に申し訳ないほどに
災害という災害がなく、西や東で大震災が起きた日も、
震度は「2」とか、大きくて「3」。
震度「2」は、家の2階にいたら揺れを感じるが、
1階にいたら、あまり揺れを感じないほど。
さすがに、大震災の日は、その震度「2」のまま
長い時間、揺れていたのを覚えている。
しかし、この11年間、大きな揺れは富山県で感じたことは無い。
ゆえに、今まで子供たちも『地震』というものを知らない。
さすがに長女は小学校の社会などで、習ってきているだろうし、
たまに防災訓練とかあって、そういう時に、
先生たちから『お話』として聞くことはあっただろう。
でも、『お話』として聞くだけでは、
『地震』や『災害』を理解した・・・とは言い難い。
長女は、とにかく『他人の話を聞かない性格』だ(笑)
『聞かない』というか、注意力散漫で『聞こえていない』のだ(汗)
意識が、常に、どこかへ飛んでいる(笑)
でも、最近は、やっと知識が広まり、
『お話』を聞こうとしたり、理解し始めてきた。
本が嫌いな子だが、少しの長文も・・・興味があれば読むようになってきた。
いい機会だ。
ということで、今夜は、俺と嫁ちゃんと、長女を相手に
『東日本大震災』について、話し合うことになった。
俺は、話すだけじゃなく、実際の映像を見たほうが早いと思い、
震災の動画を検索した。しかし、なかなか見つかりにくい。
どうやら、津波の映像は、ショックが大きいため、
削除されたり規制されたりで、以前より少なくなっているようだ。
やっと見つけたのは、この動画↓
「未公開映像」3.11東日本大震災 宮城県気仙沼市【津波】「With subtitles」TSUNAMI,Great East Japan Earthquake
(この動画も、このまま残り続けるとは限らないと思う。)
長女と、この動画を見て、『津波』というものを教えた。
そして、次に、この動画を見た。↓
日本中のご家庭に、生活するために安定した電気を供給するために、
日本には、『火力発電』、『水力発電』、『風力発電』、そして・・・
『原子力発電』というものがあり・・・。
海底で大地震が発生して、『大津波』が起こり、
結果、『原子力発電所』で爆発が起こった・・・。
『原子力』とは・・・目に見えない『放射能』とは・・・と、
専門知識がないけど、小学生に分かりやすい言い方で説明した。
『原子力』というエネルギーは、最初に『爆弾』として戦争で使われて、
大勢の人間が、大きな町が、消し飛んだ。
その後、戦争以外のエネルギーの使い道を模索されて、
『発電』という道ができた。
でも、とても取り扱いが難しくて、危険な、膨大なエネルギー・・・。
その『原子力発電所』・・・
現在、日本には、50機以上の原子炉が各地に点在している。
そして、日本は火山列島・・・絶対、地震が起こる国・・・。
エネルギーの問題は、現代人の深刻な問題であり、
残念ながら、この問題は、人間が生きていくうえで
永遠に悩み続ける問題となるだろう。
「未来の若者に尻ぬぐいさせるな」という意見は、もっともだが、
俺たちの世代だけで完璧に解決できるものではないと
個人的に感じている。
だから、あまり深く説明しなかった。
でも、『東日本大震災』と、この『原発』の問題は、
切り離してはいけないと感じている。
だから、簡単な内容だけでも話した。
おそらく、小学3年生に理解は難しいだろう。
それから、わが家にある『防災グッズ』を
嫁ちゃんと確認していた長女。
カンパン代わりのクッキーや、キャンプ用の寝袋、懐中電灯など、
2人で話し合いながら、少し楽しみながら、確認していた。
地震や台風の被害がほとんどなくて、
災害とは無縁のような富山県だが・・・
もしも、東日本大震災と同じ「大津波」が迫ってきたら・・・
残念ながら、富山県の地形的に、
ほぼ壊滅的であるというシミュレーションの結果が出ているらしい(汗)
そういう悲観的な結果は、さておき・・・
最後に、長女に、この話をした。↓
・・・数年前の、東日本大震災追悼式、
宮城県の遺族代表・菅原彩加さんのスピーチを、
少し簡略化して、長女に話した。
「家が流される時、
お父さんやお母さんが逃げられなくても、姫ちゃんは一人で逃げられるか?」
それまで、『津波』や『原発』の動画を見せていても、
あまりピンと来てない表情だった姫ちゃんが・・・泣いた。
泣きながら、首を横に振る。
俺も泣いた。
「でも、逃げなきゃ・・・姫ちゃんまで死んじゃうんだよ。」
「でも、ヤダーーー!(泣)」
姫ちゃんは、泣きながら俺から離れて、
嫁ちゃんのところへ走って、ハグしてもらっていた。
・・・酷な話だと思う。
わざわざ子供に怖い想像をさせるように話して、
いたずらに怖がらせているだけのように感じなくもない。
でも、とても大事な『お話』なんだ。
これが『東日本大震災』なんだ。
美化したり、ごまかしたり、
何の根拠もなく「大丈夫、大丈夫」なんて伝えちゃいけない。
忘れちゃいけない。風化させちゃいけない。
大事な子供たちの『命』に関わる『お話』。
自分の『命』・・・大切な人たちの『命』・・・
そして、子供たちの『未来』に関わる、大事な大事な『お話』。



