何か特別な準備をするでもなく、気がつけば転勤して新しい職場になっていた。
見兼ねた嫁さんがこちらに来るように転職活動をしてくれたけど、果たしてそれでいいのかと悩んだ末にようやく僕が転職エージェントに応募した。
先週の日曜日に初めて電話面談をした。新卒採用の時の話し、今の職場で得たこと、これから何になりたいのか、様々な質問を受けたが何一つとしてちゃんと答えられた自信がない。
そりゃそうだ。
これまでやってきた仕事は全部その場しのぎのものだったから
本気で収益を追求したことなんてなかったし、そんなこと下らないと思っていた。
だけど林修先生が言うように、資本主義社会で生きる以上、競争からは逃れられないのだから
ゆるゆると仕事を続けることなんて絶対出来ない。
どうしても争いたくないのならば、知を身につけて研究者となるか、親族のスネをかじって生きるしかない。
少なからずプライドの高い僕にとって、家族の誰かに頼り切ることは周囲の目が気になりすぎて解せないと思う。
ならば勉学に励んで知識を武器にやるしか無いのかもしれない。
僕は要領が悪いから浪人を経て大学に受かった。それもギリギリの点数で。
だから僕は働きながら、何かをやりながら勉強する事ができない。
でも転職活動は就業中の状態でやらなければいけない。
なぜなら結婚早々嫁さんのヒモになるような事が許されないから。
そう、つまりこれは板挟みなのだ。
僕は転職活動に全力で挑みたい挑まなければならないのに、仕事がそれを邪魔する。
だけど、今の仕事をやめて文無しになってしまったら僕は家族に迷惑をかけるし、おそらく今の自分から仕事を奪ったら社会的な価値は圧倒的になくなってしまう。
高学歴ニートにだけは、死んでもなれないのだ。
じゃあ、何をどうすればいい?
僕は家族と暮らしたいだけなのに、社会の構造がそれを許してくれない。
何で?
じゃあ僕は本当にどうすればいいの?
はあ、死にそう。
いや、心はすでに何度も死んでる。
最近ムダな買い物が増えた。
それは僕の心がちょっとずつ壊れ始めている予兆なのかもしれない。
飛躍しすぎた考えかもしれないが、きっとそう。
昨日なんか、姉貴が自殺をする夢を見た。
加えて顔も見たくない上司がここ数日頻繁に夢に出てくる。
もうダメなのかもしれない。
頑張れって言われても、何を頑張ればいいのか、
僕はどこへ向かうべきなのか。
もう何もわからない。
僕は、死ぬの?
でもいま死んで、いいの?
誰が僕の死を悲しんでくれるの?
先日、サークルの先輩が亡くなった。死因は聞いていない。もしもストレスなどによる心労で潰れていたら、どうしよう。
僕もそうなってしまうのではないか。
僕の死は、誰かの心に残るのだろうか。