※編集に長引いてしまいましたが、これは7月の4連休についてのブログです。
4連休に何かをしなければ、
また、自分の心が死ぬ。
水曜日の夕方に漠然とそう思っていた僕は、
会社終わりに銀行に立ち寄り5万円ほど下ろした。
夜、誰ひとりフォローしていないTwitterのアカウントで『一人旅します』宣言をして、
服と薬とFさんの本をリュック一つにまとめ上げた。
妻はこの連休も仕事だ。
忙しい場所についているので、
LINEの返事は来ない。
僕はすごく寂しいのだが、
忙しい妻に連絡を強要させる事はできない。
故に、話したい気持ちをグッと堪えている。
でもそれにも限界はある。
どこかで発散しなければいけない。
そのための今回の旅行なのである。
もちろん妻には内緒で。
仕事で忙しい時に、僕だけ遊んでると知ったら、きっと妻は怒るだろう。
これは僕を無視する妻に対する、小さな反抗なのだ。
7月22日(木)
同居する親にも、旅行に行くとは言わずに家を出てきた。
その代わり、
「常識ある行動を心がけて旅行してきます」
とだけLINEはした。
斯くして、僕のノープラン一人旅が始まった。
とりあえず、密が避けられそうで感染者が増えていない北関東に向かうことにした。
まずは、かねてから気になっていた埼玉県にある『お風呂でカフェうたた寝』に行ってきた。
ここは、4年前に付き合っていた彼女と行こうと計画していたカップル向けの銭湯だ。
結論から言うと、ここに向かった事については
人がたくさんいて密状態だったこと、
カップルばかりの空間に男一人で行くこと、
銭湯なのに風呂のレパートリーがショボかったこと、
以上を踏まえて、失敗だった(笑)
まあ、前の彼女と行って同じような気持ちになるよりはマシだったかな笑
そのまま、栃木の足利まで行きそこのホテルに泊まる事にした。
ホテルについて、すぐに姉とテレビ電話をした。
昨年11月に生まれた甥と3人でいろんな話をした。
自分の事、妻のこと、母のこと、
今まで話せなかった方も話した。
かなり心が軽くなった時間だった。
外食は控える約束だった、
その時間帯にやっていたラーメン屋に行き、辛口豚骨ラーメンを食べた。
帰りの田舎道で、大声で歌いながらホテルに向かった。
この旅行中、チャットアプリで知り合った人とずっとおしゃべりしていた。
男性なのだが、
その方も結婚しているが別居している
僕と似たような境遇にいる。
別居の理由はその日初めて知らされた。
奥さんがうつ病で休職しているから。
互いの両親は、この件については取り持ってくれないみたいで。
その方は、家族のことで一人で奮闘しているみたいだ。
本人と連絡が取りたくても取れず。
将来の話をしたくても、できない。
精神病で会社を休んだ事がある僕は、その方と奥さんと、両名の辛さが本当によくわかる。
だから、僕は二人の姿に自分の事を投影してみていた。
もしもこの二人が最終的に一緒に暮らすことになれば、僕も奥さんと幸せに暮らせるような気がしたからだ。
自信が欲しかったのだ。
7月23日(金)
奥さんと付き合って、2年10ヶ月記念日。
もう付き合った記念日なんて覚えてないか。
祝ってもなにも出てこないか。
最近は誕生日もクリスマスもイベント事でプレゼントを贈ることがめっきりなくなった。
物欲がないのか、プレゼントのセンスが無いのか、お互いに何をもらっても使わないのだ。
それでも、愛と敬意を込めて
何かを贈りたいと探している。
足利の街には、重要文化財がある神社の隣に日本最古の学校「足利学校」があった。
歩道橋の上から覗く形でしか見られなかったけど、まるでタイムスリップをしたかのようにそいつはポツンと建っていた。
足利は田舎だが、
田舎であることを思い知ったのはこの後のこと。
歩けど歩けど先に進まない。。
この日も夏日ってくらいに、太陽はギラつき湿度は蒸し蒸し状態、黄色のTシャツはものの数秒で汗染みだらけになってしまった。
そして田舎で忘れてはならないのが、
交通機関の本数、である。
あしかがフラワーパークに行ったのだが、名物の藤の花は枯れ切っていた。
園内はそれなりに植物が多いのだが、男一人というのもあり1時間で回り終えてしまった。
ところが、園のゲートから駅のホームまでの距離を考えていなかったため、次の電車に乗る事ができなかった。
一つ逃すと次の電車は1時間後。
地獄である。
園内で水を飲みながら、改めてぐるっと巡り、写真もたくさん取った。
例のチャットでも友人に写真を送った。
足利から栃木に向かおうとしたが、
途中に『岩舟駅』があった。
これは、新海誠のアニメ『秒速5センチメートル』で登場する場所だ。
中学生の貴樹と明里が転校後に再開を果たす場所だ。
映画で描かれていた場所を、映画と同じアングルで観る。
あの時の看板だ、とか
あのシーンの景色だ、とか
思わず口ずさんでいた。
季節こそ真逆の夏場だったが、映画の中に入り込んだ気分だった。
夏場なので、駅周辺には田んぼの稲が青々と茂っていたのは青空とマッチして綺麗だった。
しかし田んぼ以外に駅周辺には本当に何もない。
甘味処と言えば、セブンティーンアイスがポツリとあるくらいだ。
先の通り、1時間一本でやっている両毛線なので、「岩舟駅」でも1時間は時間を潰さざるを得なかった笑
「岩舟駅」を堪能(おそらく人生で最初で最期の訪問)した後、電車が到着。
栃木市に向かった。
道中、面白いことが起こった。
電車の沿線に咲いたたんぽぽの綿毛が走行中の窓から車内に入ってきたのだ。
CLANNADの音楽が、心に沁みた。
栃木市に着いて真っ先に向かったのは、温泉だ。
日中の灼熱の太陽の下を歩き続けて、
汗びっしょりで足もボロボロだった。
栃木市内のスーパー銭湯で寝っ転がったり長湯に浸かったりと好き三昧やってきた。
風呂上がりはコーヒー牛乳を飲み、足のマッサージ器を使い、大衆食堂的なところでカレーうどんを食べた。至福。
しかし、そんな憩いの時間も束の間。
その日、栃木上空の大気は不安定であった。
雷がゴロゴロ唸り出した。
「夕方からの雷雨に気をつけて」と母からLINEが来ていたのを思い出した。
ホテルを予約するや否や、全速力でホテルに向かった。
せっかく風呂で洗った汗が再び滝のように流れ出てきた。
なんとかホテルに到着。すると外はすぐに荒れた天気になり、土砂降りの雨が降り始めた☔️
間一髪、ホテルに入れた。よかったよかった。
さらに幸いなことに、ホテルにも温泉が備わっていたのですぐさま風呂に入ってきた。
汗は流れ、疲れも溜まらなさそうで何より。
夜、オリンピックが始まった。
開会式を見た。
オープニングアクトは、賛否両論かも知れないが、僕はそれなりに面白かった。
入場更新の長さには驚いた。
参加国が創造の100倍近くいたのだ。
途中見るの飽きてしまった。
7月24日(土)
旅行最終日、と決めていた日。
ただ、栃木市内のそれっぽい神社に行き、それっぽい電車に乗り、それとなく宇都宮に向かった。
電車の中では、CLANNADを聴いている。
そういえば、アフターストーリーで朋也と汐が旅行する時の車窓の風景もこんな感じだったかな。
その日考えていた事はそう多くない。
ただ宇都宮餃子を口にすることだけ。
宇都宮では、よくわからない餃子屋に着いた。
そこでラーメンセットと頼んだ。
餃子は小振りながらもなかなか美味しかった。
ラーメンは不味くて残してしまった。
宇都宮には街中に大きな神社があり、荘厳な鳥居がスクランブル交差点の前に佇んでいた。
行く宛もなかったので、100段近くある階段を登り参拝をした。
行きは石段だったが、帰りは横脇にある竹林の坂道と木の階段を歩いて戻った。
そして、土産を購入し、
レモン牛乳を一つ飲み、
東海道線?で東京まで戻った。
帰り道もずっと、CLANNADの曲を聴いていた。
こうして、僕の4連休の家出旅は終わった。
まだ語れていない事もあるが、それはまた別の機会に話すとしよう。
とにかく、つまらない連休で終わらせなくて良かった。
周囲には心配をかけるにしても、
寂しいという理由だけで、旅に出てよかった。
一人になれる時間を作れてよかった。