寂しい夜と淋しい僕で 気がつけば世界は二人きり -43ページ目

寂しい夜と淋しい僕で 気がつけば世界は二人きり

想いは誰にも見えないから、このようにブログにしてみたのです。
ダメな僕を朝日とやらが映し出す時まで

1年前、星を観に出かけた。

いつもの都会を離れて、標高1,800mほど登って、少しだけ宇宙に近づいて、僕らは星を観た。




あれから、1年が経った。

相変わらず僕らは一緒に暮らしていない。

むしろ、お互いの生活がより一層忙しくなってしまい、もはや取り返しのつかない事になってしまった様な気がする。




しかし、それでも僕は未来を信じたい。

変わりたいと願っていれば、いつかあなたと一緒にいられる気がする。

そう信じたい。




今回は、標高2,000mの宿泊施設に泊まる事にした。

それなりにお金を奮発し、レンタカーを借り、プレゼントもちゃんと用意した。

もう時期、誕生日なのだ。

誕生日プレゼントは、図書カード。

最近、いろんな本を読んでいると聞いていたので。




ホテルでは、とても豪勢な夕ご飯が用意されていた。

牛ロース、岩魚の塩焼き、山菜の天ぷら、十割そば、etc…

本当に食べ切れないほどの量だ。

そこに奥さんの誕生日プレートを用意した。

学生みたいなノリで頼んでしまったが、喜んでもらえたみたいでよかった。

食べ切れなかった分は、ラップに絡んで部屋に持って帰った。


その後、ナイトピクニックと天体観測に参加した。

ナイトピクニックでは、野生動物を探したり、霧の中でフェーン現象を体感したりした。

天体観測は、満月と木星を望遠鏡で観た。

霧と雲であまり綺麗に見ることはできなかった。

それでも、連日の雨でイベント事態無くなる事を心配していたので、参加できたことがとても嬉しかった。




夜は貸切風呂に入って、一人だけで大自然の光景を堪能した。


奥さんには、風呂に入る直前に、用意していた手紙とプレゼントを渡した。

正直、渡す前は喜んでもらえないと思っていた。

YouTubeで見つけた「メッセージカードの作り方」の動画をただ真似ただけだし、

絵が上手いとか、何か技術を持っている訳でもないから、

なんて言うか、子どもの図工の授業の作品みたいだ。




だけど、奥さんは喜んでくれた。

喜びを超えて、涙を流していた。

全く大したものを用意できたわけじゃないのに、本当に喜んでくれた。

やっぱり、嬉しかった。そして、奥さんの事を疑っていた自分の事を恥ずかしく思った。

距離が離れていて連絡が取れないと、人を疑ってしまうのは仕方ない事だけど、

こうして合う時間を作ってくれて、一緒に過ごしてくれて、たくさん手を繋いでくれて、話してくれて、キスしてくれて、抱きしめてくれる人の事を疑ってはいけない。


もっと大切にしないと。






次の日、朝もイベントに参加し、大自然を散歩した。

標高2,000mから見下ろした街は、パノラマのように小さくて、あんな街中であくせくと働いている自分を想像すると、ちょっと滑稽だった。

1年に一回くらいは、都会から離れて山頂から街を見下ろさないとなって思った笑




朝ごはんも、目玉焼き、ピザ、パン、かぼちゃのスープなどをいただいた。

食べ切れなかったものは持ち帰りした。


それから、ホテルを後にして

車で迎える場所に向かった。


わさび農園に向かって、

お蕎麦を美味しく食べられたのが嬉しかった。




途中、駐車場のポールに接触する事故も起こしちゃったけど、保険に入ってたし、お店側も大丈夫と言ってくれたため問題にはならなかった。




最後の最後は、奥さんと二人きりでお礼を言い合って抱きしめあってキスをした。




こうして、今年の天体観測の旅行は終わった。


お互いに日々の疲れや鬱憤を癒すことが出来たならよかった。


夜空に浮かぶ、何億光年も離れた星は僕らがいつか一緒に暮らすことができるその日まで輝いていてくれるだろうか。

僕らも来年こそは一緒に暮らせるだろうか。


そんな事を、星より密かに願っている。