寂しい夜と淋しい僕で 気がつけば世界は二人きり -38ページ目

寂しい夜と淋しい僕で 気がつけば世界は二人きり

想いは誰にも見えないから、このようにブログにしてみたのです。
ダメな僕を朝日とやらが映し出す時まで

俺の会社で心を病んで休業した人がいる。

何度同じ事を繰り返せばいいのだろう。

人が死んでからでは遅いのだ。


俺が居た時は社員のメンタルケアについてはまだ敏感だった気がする。

なんせ俺が適応障害でドロップアウトしてから復帰したお店だったから。

きっと本部から色々と言われていたのだろう。


でも俺は10月にお店を異動してしまった。

俺は所属長にとって、目の上のたんこぶ的な存在だったから、とっとと別の支店に飛ばしたかったのだろう。

そして俺がいなくなれば、いわゆる本部から指摘を受けるフラグが立たなくなる。

だから上司は再び横柄になり社員に圧力をかけてくるようになる。パワハラ体質が復活するのだ。


俺の前の支店での役割は、それだけではない。

前の支店では、助け合いの精神が欠けていた。

自分が得をしなくても、困った人には時間を割いてあげるような、そんな空気感が無かった。

もちろんある人たちもいた。

でもその人たちにもそれぞれミッションが与えられていて、ずっと見てあげる事はできなかったと思う。


俺は職場復帰している身というのもあって、大きなミッションは任されていなかった。

だけど、自分の中で一つ大きな役割があると思っていた。

それは、人知れず苦しんでいる人を見かけたら、俺のように精神を病んでしまわぬように支えてあげる事だ。

俺は相談相手が誰も居なかった。ツラい思いを毎日抱えて、抱えきれなくなって、気づけば心を壊してしまっていた。

そうなってからでは遅いのだって、Fさんに教えていただいていたのに。


だから俺にできる事は、これまで会社にされて嫌だと思った事を、同じように誰かに当たらない事だった。

そして、周りの圧力に押し潰されそうになっている人には手を差し伸べてあげることだった。

問題が解決しないなら、一緒に悩んで、一緒に怒られて、一緒に苦しんでいこうと思う。

それが給料にはなる事はまずないだろう、けど一人傷つき心が死ぬつらさは、あの場にいる人間の中では誰よりも分かっている。

人の気持ちを理解できない人たちが上り詰めていく資本主義の巣窟で、一度淘汰されかけたけど本部の人間というバリアーを手に入れた俺だからこそ、こういう立ち回りが出来る唯一の存在だったと思う。

だから俺が居なくなってたった2ヶ月で、メンタル病んでしまう人が出てしまったんだ。それも三人も。


休職した三人の内の一人は新入社員で、俺がOJT指導する子だった。

俺が異動する時にくれた色紙には、「俺のおかげでこれまで辞めずに働いてこれた」って書いてあった。

昨日それを読み返して、ここにアラームを立ててくれていた事を改めて痛感した。

もしも俺があと3ヶ月残っていたら、事態は変わっていたのだろうか。

少なくとも、新入社員の子は守る事が出来たのではないか。


…いや、それはかなり自己陶酔的な考えだ。

それは僕が異動した先で幸せに仕事ができているから言える事なんだ。

あの粗悪な環境に残って居たとして、三人を救う事は出来なかったと思う。

出来ても休職をちょっと未来に先延ばししてあげることぐらいしか出来なかったと思う。


そう、僕にはあの場所で何かを変える力なんて無かったのだ。

僕も休職をした三人も、いやあの支店全員が、孤独で無力で自分勝手な大人とも言えない人たちだったと思う。


最悪な環境から離れると決めたら、最高速度で逃げ出した方がいい

と言ったのは、Fさんだった。

三人は、最高速度で逃げ出していったんだ。

僕は逃げ出すことから逃げ出した。その結果、今とても苦しんでいる。いい支店に異動できたとは言え、苦しんでいる。

逃げ出すことのできた彼らが羨ましい。

どうか、彼らの行く先に、幸おおからん事を願っている。


※異動についてもブログに書こうと思っていたけど、引越しとか色々あって流れてしまった。いつか機会があったら、あの時の心情を綴ろうかなと思う。