どんどん私ブスになった
やってはいけない事を やってしまう度
どんどん私バカになった
チャットモンチーの「make up! make up!」の一節。
Aメロの折り返し部分。
今回の自分は、まさにこれ。
あらかじめ述べておくと、
今日のブログはなんの捻りも心の歪みもない。
ただ起きた出来事を時系列に沿って語っているだけのもの。
ブログらしいブログである。
オチらしいオチは、無い。
思うに、他人の恋愛事情を聞くことほど、読んで時間の無駄なことはない。
僕らの人生は、それほど悠長な時間を持て余していないのだ。
よって、以下の内容を読むのなら、
ベッドの上で寝付くまでくだらない散文を読み漁る瞬間、
あるいはカップラーメンの蓋を開けてお湯でも注いだ待ち時間にでも読むことをオススメする。
では、語るとする。
事の発端は、昨晩彼女との電話中。
昔の恋人に言われた、自分のダメな部分を語り合って、お互いの弱い部分を情報共有している時。
頭の中で元カノの事を反芻していたから、
彼女の事を、元カノの名前で呼んでしまった。
最初、彼女は「誰それー?笑」と聞いて、
特に気にしていなかったみたい。
でも、自分が相手の立場だったら、これほど胸くそ悪く殺してやりたい事はないと思う。
やがて彼女も徐々にトーンダウンしていき、
「あなたの中では、まだ忘れられない存在だったのね」と言ったその台詞を端に、感情が込み上げて泣き出してしまった。
自分で蒔いた種である手前、「大丈夫だよ」なんて言葉が言えるはずもなく、
彼女に深呼吸を促す事くらいしか出来なかった。
「今日は一端、電話切るね」
彼女はそう言った。
止まらない涙を一度、落ち着かせるために一人になりたい様子だった。
その瞬間、僕は拒んでしまった。
「切らないで。一人にならないで。」
彼女をこのままぼっちにする事が出来なかった。
僕が付けたキズは、僕が拭うしかないと思ったからだ。
いま考えてみれば、なんて傲慢で愚かな考えだろう。
僕が電話を切らなきゃ、彼女は半永久的な沈黙で、ますます胸のキズをえぐられてしまうというのに。
結局、彼女の涙が落ち着いて「もう大丈夫」と言うまで電話を切らなかった。
今日はもう寝ようと言って電話を切った後、
もう一度、僕は冷静になって今までのやり取りを考ることができた。
そして、気づいた。
「今まで僕が相手のことで思い悩んでいる時に放った大丈夫という言葉が、本当に大丈夫だったためしがない。」
ということ。
彼女の別れ際の大丈夫は、本当のところ大丈夫なはずが無い。
厭なことは一夜明けて忘れられる、なんてそんな都合のいい脳みそを持ち合わせている人など、どこにもいない。
僕らは恋人同士なのに、孤独にならなければならない出来事が起きてしまった。
孤独になった途端、
異常に彼女が
恋しくなってしまった。
今すぐ、会いたい。あなたに、会いたい。
僕の好きなエッセイ本には、
「寝れない夜は、起きていればいい」
「寂しいという理由だけで、会いたい人には会いにいけばいい」
というセリフがある。
これが後押しになった気がした。
昨晩ロクに寝付けなかった僕が、悩んだ末に捻り出した答えは、
今日の始発で彼女に会いに行くこと、だった。
財布と薬とそのエッセイ本を持って、
新幹線の特急乗車券を片道8000円で購入した僕は
朝一で彼女のもとへ向かった。
新幹線の中で彼女にラインをしたとき、それはすごく驚いていた。
あとから聞いたけど、まだ間に合うのなら、ムリに来ないでと、そう言おうとしていたらしい。
僕も彼女の立場なら、そうした。
結果的に押し付け訪問する形になってしまった
だが彼女は本日の予定を午前中に終わらせてくれて、その後でちゃんと僕に会ってくれた。
こうして僕は
・電話で元カノの名前を呼んでしまったこと
・電話を切らせなかったこと
・突然、押し掛けたこと
・それも、お金をかけて押し付けてしまったこと
を全て謝罪した。
優しい彼女は、
・二度とやらないこと
・一度冷静になるために電話を切ること
・お金を大事に使うこと
を約束に、笑って許してくれた。
病み上がりにもかかわらず、
僕は彼女と手をとり、ベッドの上でキスをしてしまった
彼女のキスは、しっかりとしていて、どこか寂し気だ。
口に彼女のキスの香りを残しながら、僕は帰路に着いている。
お腹はぐるぐると揺れながら、便意があるのにオナラばかり出てしまう。
他人のオナラは嗅ぎたくないが、自分のオナラは受け入れられる。
ところで香りについて、エッセイ本には
「香りを受け入れられない人とは、長く付き合うことはできない」
と綴られている。
彼女にラインで聞いたところ、どうやら僕の香りは受け入れられるらしい。
どうか、彼女だけの香りが続きますように、
もしくは、お互いに受け入れられるように香りが変遷してくれますように。