日本は人口5千万程度の「小さくても輝く国」になれるのだろうか?って新聞を読んで考えて・・。 | あと猫の寿命ほど。如露亦如電2024

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  2013年58歳の春に「うつ病」でダウン。治療に4年半。気づくと還暦を過ぎました。
  66歳になった2020年夏に「ああ、あと猫の寿命ぐらい生きるのか」と覚悟。世の中すべて如露亦如電です。

ニヤリ 昨日は忙しくて新聞を昼間に読めなかったので、今日「新聞を読む」に関したことを書きます。

 日本の人口が2070年に8700万人に減少するという厚労省(国立社会保障・人口問題研究所)の推計があるそうですが、かなり楽観的な推計です。去年の日本は「日本人:日本国籍者」が75万人も減少して、「外国人」約19万1千人が増えている(出入国数調整後)とのプラマイで、55万人ほど「日本の人口」減っています。このような「日本人」の急速な減少に、1.2%にもなっている(一昨年は1.26%)特殊出生率を考え合わせれば、30年ほど後の日本の人口(総人口)は8千万人を切るのではないでしょうか?そして2100年には5000万人(総人口)を切るか切らないか、その程度と見ておいた方が良いと思います。

キョロキョロ では、人口5000万人は少ないのか?というと、私はその程度の人口が日本の適正人口ではないかと思っています(もっと少なくても良い)。山間森林地帯が多くて土地は急峻、地震・火山に台風と自然を常に受け続けている日本列島にはゆとりが必要ではにでしょうか?「紀元二千六百年♪ああ一億の鐘が鳴る」などというような大日本帝国的な発想は、戦後の高度経済成長から続いたバブル景気で勝ち誇った気になった「ジャパンアズナンバーワン」の幻想とともに払拭しなければなりません。

 

えー そもそも日本のあるべき姿はどんなものなのか?司馬遼太郎さんは「この国のかたち」を死ぬまで考えていましたが、司馬さんは、どちらかというと「明治維新の成果を「軍部」が台無しにしてしまった」的なところがあります。でも坂本龍馬のめざしたとされる(彼はかなり神話物語的な存在になっていますが)日本の姿って、今の劣化日本のマネー資本主義とどれほど違ったのか?「維新」の幻想も払拭すべきだと思います。

 かつて、細川連立内閣時の「新党さきがけ」が打ち出した「小さくても輝く国」(だったっけ?)の再考も必要ではないか?

 人口5000万未満で、GDPだかGNPはそこそこでかまいません。いくら数値が高くても、格差が酷かったり(貧困率が高かったり)政権が利勧で運営されたりするような「大国」などゴメンです。

 斎藤幸平さんなどは左翼の立場から「エコ」「コモン」を大切にした社会を作るべきだと提起しています。私も同感ですが、そもそもドイツのように「ゲマインシャフトとゲゼルシャフト」の発想がない日本社会で(だから、コロナ禍で簡単に個人の生活空間が「リモートオフィス」というゲゼルシャフトの末端のようになってしまう)。エコはともかく「コモン」についての発想の転換が必要です(「お上」「お役所」ではなく「自治」の感覚が必要なのかな)。

 

ニコニコ 要は民主主義の実現で。民主主義は同時に民主的な地方自治の確立とともにあります。国全体が「金儲け病」「投資病」にかかることなく、安定し生活できるようになれば、日本はそこそこ落ち着いた良い国になると思うのです。でもそれに気づいてもあと100年はかかるかな?この間に劣化政府・政治家が大好きな「戦争」などしたら(平和を追求する努力を放棄すれば、人間の野獣性=人間はヒトという動物なので=に市場獲得原理という資本の動きも加わって戦争は容易に発生します)・・・結果的には人口減るけど、国も滅んでしまいます。

 

ウインク では、良い月曜の夜を! 花粉症の時期を抜けた人も出はじめているかな?(わたしは春先のが終わりました。あとは4月中頃に、少しだけ出るだけです)。

 

☆写真/画像は上2枚が昨日の朝9時半頃、コンビニまで新聞を買いにときの「散歩」で写した街角。いつの間にか廃材置き場のような場所が更地になっていました(1枚目)。2枚目はその近くの住宅街の、なんとなく写した一角。3枚目は土曜日の毎日新聞に載っていた斎藤幸平さんへの【少子化 資本主義の失敗」というインタビュー記事。斎藤さんはコモンを市場化するなと語り、富の再配分を求めます。それはある面正統派のマルクス派です。インタビュアーが「韓国」の歪みのようなことも質問しているのは良いです。どうしても「日本は韓国に抜かれた」的に語る傾向ありますから。日本も韓国も同様にマネー資本主義でダメになっているのです。4枚目は日本のエンゲル係数が2000年以降で最高になったという、昨日の日本経済新聞の記事。株価も最高、エンゲル係数も最高。それが今の日本の歪んだ姿を示しています。

 

↓去年の今日のブログです。去年も今日あたりから「通勤散歩」モードに入っています。

 
※明日(3月5日火曜日)は、医者だのなんだのと忙しいので、ブログは休みます。