昨日、「職場」に午後に入れば良かったので、かなり遠回りして、赤羽経由の通勤散歩というか「通勤バス旅行」を楽しみました。
環七で赤羽までは４０分近くかかります(交通渋滞しているときは１時間近くかかる）。でもバス料金は２２０円。赤羽から九段下までは、ＪＲで水道橋まで行ってそこから歩くと２２０円のＪＲ料金で済むので、通勤散歩としてはかなり安上がりです。
バスで行く赤羽（赤羽駅東口）は終点なので乗り過ごす恐れがなく、バスの中で景色をボーッと見ながらいろいろと、ど～でもいいことを考えていました。「あ、板橋、十条、この辺にも遠い親戚がいたな」などなど・・・・。
私の母方の一族は新潟の柏崎あたりからと群馬の安中あたりから、江戸中期から末期にかけてゴチャゴチャット「江戸」やってきて、人足になったり職人になったりして、そのまま昭和のはじめまでに東京各地に住処を定めました（父方の故郷は福島県北部の飯坂／伊達あたりです）。
江戸・東京に出てきた母方の住処は千住、千駄ヶ谷、浅草、十条、赤坂などなど。そして名字は主に二つ（柏崎系と安中系）なので、各家を名字では区別出来ないから、その居住地名で呼び合っていました。
で、その一族集団が「戦後」に移動しはじめて、千駄ヶ谷が戸田橋（埼玉）や本蓮沼（板橋区）に行ったり、浅草が十条(北区）に移ったり、千住が何処だっけ？ あの本庄（埼玉）に居るのは元何処だっけ？って、昭和の中頃には地名と居住地が一致しなくなり、何処がどこだかよく分からなくなって・・・・、やがて結びつきが薄れて連絡も希になり、ここ１０年ほどで私の親の世代があらかたあの世に旅立ってからは年賀状の往来もありません。でもなんとなくみんな「北」の方に移り始めている感じです。母方共通のミトコンドリア遺伝子に導かれて先祖の地に近づこうとしているのか？ そういえば隅田川より東に入っていないな？ 私だって微妙に新潟に近づいているし・・・、これはバスの中での妄想です。
赤羽！ 訪れる度に普通の“こざっぱりとした街”になってきています。上の3枚の写真が赤羽らしくありません。やがて国立とか二子玉川みたいにな街になるかもしれません。すでに「吉祥寺」よりも洗練されているかもしれません・・・
私が初めて訪れて酒を飲んだのは４５年ほど前かな？その後２０年ほど前に友人が一番街に"もつ焼き"の店出して、１年間ほど「常連客」として良く通いましたけど、開店早々に狂牛病騒ぎ(２００１年９月）！があり、その狂牛病騒ぎが落ち着いた頃に店主が離婚したり、店の共同経営者と殴り合いのケンカしたり、いつの間にか店主の「彼女」がカウンターの中にいたり・・・、で地元の客がようやく定着したころには店主の心身がボロボロになって、店は４年ほどで閉店。店として頑張ったのか、ダメだったのか？
その頃も、赤羽にはバスで通っていました。帰りはだいたい終バスで、「練馬」で降り損なって高円寺まで運ばれていったこともあった？かな？（酔っているから）。
いずれにしても赤羽は懐かしい街です。
赤羽に行きついでに、文教堂（書店）で清野とおるさんとパリッコさんによる「赤羽以外の色んな街」買いました(文教堂２階＝清野さんコーナーがあります＝のエスカレーターは、１階に戻る“下り”の場所が分かりにくいのです。客を逃がさない工夫でしょうか？）。
本に書かれているところによると、パリッコさんと清野さんが初めて遭遇したのは高円寺南口だったとか。赤羽と高円寺は運命的にがっているのです。
☆写真／画像は、上から高円寺発赤羽行きのバスの赤羽駅東口降車場。赤羽駅東口から徒歩３分ほどのところに止まってしまいます。２枚目は現在の赤羽駅東口発高円寺行きのバス停。カトリック教会前にバス停があります。初めての人は（方向音痴でかつ酔っ払っている人は）辿り着かないかもしれません。３枚目はカトリック赤羽教会。４枚目は、私が良く赤羽（の友人経営の飲み屋に）通っていたときの、高円寺行きバス停があったところ。一番街側の駅東口近くですが、当時はこのバス停の当たりは、なんとなく暗くて風紀が乱れ気味？ 酔っ払って終バスを待っていると、アジア各国の女性から声をかけられました。今もなんとなく雰囲気が残っています。５枚目は「赤羽以外の 色んな街」の表紙カバーです。
↓１年前のブログです戦後詩詩集の「荒地」の通し読みから、「列島」の通し読みに移っています。
