いまの日本の劣化、後世の人にキチンと分析して欲しいな。と、石原吉郎さんの詩を読みつつ思います。 | あと猫の寿命ほど。如露亦如電2024

あと猫の寿命ほど。如露亦如電2024

  2013年58歳の春に「うつ病」でダウン。治療に4年半。気づくと還暦を過ぎました。
  66歳になった2020年夏に「ああ、あと猫の寿命ぐらい生きるのか」と覚悟。世の中すべて如露亦如電です。

ウインク 今日は「夏休み」です。だから仕事もしません。街にも出ません。

 COVID_19コロナウイルスの感染拡大が深刻な状況だからです。政府・当局はいまの深刻な状況を「デルタ株」のせいにしているけど、そんなこと(コロナウイルスの変異による感染拡大)なんて昨年はじめから分かっていたことです。なのに厚労省とかは驚いたふうな態度を見せる。それは違うと思います。要は対策をサボったのです。

 

えーん そして、ついに政府はコロナに感染したら「中等症」(このあたりになると初めて経験したような苦しさを伴う症状だとか)患者は自宅で治療する、という「棄民」の典型のような方向性を打ち出しました。自宅で治療」? 医師はいないし、酸素吸入器も薬もないのに? 結局は五輪とGOTOに国費をつぎ込んだからでしょうか?

 コロナ事態が生じて1年半。政府は感染状況の基礎調査(基礎データ集め)もまじめにしなかったし、医療システムの構築もしてこず、やったのはアベノマスクの投入とワクチン獲得(失敗したようだけど)。そして「安心安全」「ワクチンで大丈夫」を繰り返すだけです。肝心なときは緊急事態宣言下で二度も国会を閉じるし・・・。

 

ニヤリ いま打たれている各社のワクチンは、急ごしらえなのでいわば半製品(副反応凄すぎないか?)。でも効果はそこそこある? なのでこれは打った方が良いけど、私が打とうとしたら供給がストップして・・・、そのままの状態。これも?

 ワクチンのさまざまな問題に疑問を持つ意見が出ると、ネット上では「反ワクチン派」などとレッテル貼られて、排除される「ワクチン警察」みたいな状態すらあります。でもワクチンはどこまで有効? (ワクチンの「良いとこ」ばかり強調していて)ここをごまかしていると、あとあと大問題が生じるかもしれません。「知らなかった」では済まないのに。「いま」しか見えないという日本の傾向は、いつから始まったのだろうか?

 

キョロキョロ なぜこのような棄民政府、劣化政治家たちが日本に生まれたか(いまの某首相なんて、明らかに知力劣等だし人間性がおかしいと思うけど、なぜか首相になっている)? 私は日本が「在り方」を間違えたとしか思えません。江戸~明治、戦前~戦後、高度経済成長~バブル経済(破綻)と失われた30年・・・。ここをきちんと検証して、「日本の形」を打ち出す作業。いまの学者にはあまり期待できないので、後世の人はきちんと研究して欲しく思います。

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花であること

 

 花であることでしか

 拮抗できない外部というものがある

 なければならぬ

 花へおしかぶさる重みを

 花のかたちのまま

 おしかえす

 

 そのとき花であることは

 もはや ひとつの宣言である

 ひとつの花でしか

 ありえぬ日々をこえて

 花でしかついにありえぬために

 花の周辺は的確にめざめ

 花の輪郭は

 鋼鉄のようでなければならぬ

 

  石原吉郎「花であること」

  <いちまいの上衣のうた>から

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ニヤリ ああ!怒りは免疫力を低下するかも(もしかしたら向上させるかも?)。いずれにしても良くない感情です。せめて「笑い」に転化したいけど、「笑える」状況でもないし・・・、じっと自らを沈静化して・・・。

 こういう日は、きりっと厳しい言葉が並ぶ、石原吉郎さんの詩を読みながら、状況の厳しさに浸りたく思います。

 

☆写真は中野駅までの「通勤路」に咲いていた花。ネットで調べたら「ノウゼンカズラ」という植物です。なんか防災用のスピーカーのような感じです。2枚目は1985年8月にバイクでの東北旅行でのもの津軽の街のお祭りです。それと現代詩文庫(思潮社)の、石原吉郎詩集。