森会長問題はマスメディアの「スケープゴート」? 気が重くなるのでフラメンコ音楽で気を整えます。 | あと猫の寿命ほど。如露亦如電2024

あと猫の寿命ほど。如露亦如電2024

  2013年58歳の春に「うつ病」でダウン。治療に4年半。気づくと還暦を過ぎました。
  66歳になった2020年夏に「ああ、あと猫の寿命ぐらい生きるのか」と覚悟。世の中すべて如露亦如電です。

 なんとか月曜日を乗り越えました。

 ただでさえ、月曜は気が重いのに、コロナの緊急事態宣言下の街はさらに重く、そして私はといえば、腰痛と肩凝りと(この二つは連動している)、右奥の親知らずのいたずらによる歯茎痛と・・・、さらに、この影響か? 接着剤で止めていた前歯が、土曜の夜にぽろっと外れて(リンゴを囓ったときに)しまうという事態! 小さな不幸に小さな不幸が重なって・・・。前歯は昨日急遽歯医者さんで再接着しました(歯、飲み込まなくてよかったです)。

 

 マスメディアはJOC森会長の差別発言を巡って沸き立っているように感じます。

 新聞の1面も、朝の「目覚まし代わりラジオ」もこの問題ばかり(こんな発言は許せないとか、JOC会長を辞任すべきだとか)。

 なんだろう? 街の声が「怒り」なのは分かります。オリンピック開催にこだわったり、オリンピックスケジュール優先させて、コロナ対策失敗しているし・・・。

 

 でも、この「森会長発言」って、賛成か反対かっていう問題でなくて、議論の余地無くダメな差別発言だと思う。マスメディアが街の声を集めたり、有名人のコメントをとったり、アンケートしたりっていう問題ではないのではないか?「オリンピック憲章」?って、それ持ち出す前にダメな発言ではないか? そんな是非の判断も「街の声」に委ねるの? 私たち日本の判断力って。そんなに劣化しているの?

 


 マスメディア(報道/ジャーナリズムの自覚があるなら)の役割は違うはず。 なぜ「オリンピック」そのものの問題(誘致・開催に巨費を必要とする構造的な問題とか、経済格差がメダルに関係するとか)を取り上げない? 東京オリンピックの誘致から、施設建設にどれほどの問題があり、コロナ事態でどんな問題が起きたかって、そこを取り上げるべきだけど・・・・。JOCの会長の問題は、その表面化の一つ。

 

 政府筋は「(森発言)は国益を損なう」云々ってするけど、「国益」? それって「国家・国益」を至上とした掲げた第一次世界大戦の反省の中から生まれ、悲惨な第二次大戦を経過しても堅持されている「オリンピック憲章」との関係はどう? オリンピックは(その期間は)「国益」第一という立場をとらずに「平和」に集うのではないか? それがオリンピック精神ではなかったか? 森発言問題で様々な人の「オリンピック観」がわかります。

 

 JOC森発言に、マスメディアが異様に集中するのは、「オリンピック=国益志向」とか現在のオリンピックのありかたについて、マスメディアが「オリンピック利害関係者」だから扱えないことの反動と思えるけど、それは森会長を「スケープゴート」にして、マスメディアの責任を逃れている? JOCの現在を作ったのはマスメディアでもある、という事を真摯に反省して欲しく思います。

 

 それと、菅首相の息子がらみの「接待」問題、「森発言」で陰に隠れています。「森発言」が沸き立つ陰で利を得る人たちもいる?

 

 こんな、朝から気の滅入る状況は、フラメンコ音楽聴いて、気を整えます。

 若いパコ・デ・ルシアのギターとマリア・ヴァルガスのカンテ。マノーロ・サンルーカルの歴史的アルバム「フラメンコの世界と形」。これ聴いて、窓の外を青空を眺めれば、気分はアンダルシアです。

 

 ALZA QUE GITANO!(アサー! ケ ヒターノ!)

 下手だけど、一舞しようかな?

 

☆写真は1991年4月に、コルドバの春祭りで。子供用「生きた」メリーゴーランド。この時はいたるところでフラメンコ、テレビもラジオもフラメンコ・・・・・街全体が「アサー!」「オレ!」状態。その下の4枚は上2枚がサンルーカルの「フラメンコの世界と形(1)」のジャケット。3、4枚目が「マリアバルガスとパコデルシア」のジャケット。