「中国映画祭」の想い出。最近は映画館で映画見なくなったな~ | あと猫の寿命ほど。如露亦如電2024

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  2013年58歳の春に「うつ病」でダウン。治療に4年半。気づくと還暦を過ぎました。
  66歳になった2020年夏に「ああ、あと猫の寿命ぐらい生きるのか」と覚悟。世の中すべて如露亦如電です。

 最近、テレビでは韓ドラより中国ドラマを見ることが多くなりました。韓ドラは再放送が多いし、十代から二十代の若いのを対象にしたような番組も多いからです。

 で、代わりにといってはなんだけど中国ドラマを見ています。中国の時代劇、と台湾の現代劇中心。

 面白いです。中国の時代劇などは、明らかに近年日本の京都あたりで「取材」して再現したと思われる、南北朝~随唐~五代十国時代~北宋・南宋時代の「呉服」が登場するし、街や家屋もたぶん「日本取材」の成果を取り入れています。だから、なんとなく中国ドラマ見ていても親近感を感じます。ただ「歴史ファンタージ」ものなどは、ぶっ飛びすぎていて私には、なかなかついて行けません。

 台湾ドラマは、ゆったりとして良いです。現代物は、中国(北京政府)物は、どうしても政治批判的な色が出るのを避けるためか? 突っ込みが足りなくて良くありません。

 中国ドラマの悪役、悪政治家、悪徳・強欲商人は時代劇のなかに現れているのです。

 

 1987年に、東京では池袋の文芸座で「日中国交回復15周年」を記念して「中国映画祭87」(日本での開催はこれが何回目か分かりません=ちょっといきさつがあるような?=が、今年も開催されています)が開催されました。

 パンフレットは、その時のもの。このころ中国は「文芸の春」を迎えていました(そして1989年6月の天安門事件後に春は終わります)。映画祭で紹介された映画はどれも実験的で刺激的、まさに百花繚乱の「春」でした。あまりにも刺激的な作品が多いし、別企画でオールナイトの過去作品一気上映もあったので、沢山作品を見すぎて、記憶がごちゃごちゃになっています。

 

 「古井戸」面白かった。これは筋立てがはっきりしているので良く覚えています。

 「黄色い大地」ではカメラマンだった張芸謀が、この作品では主演男優。やがて彼は「紅いコウリャン」「菊豆」をコン・リーを主演に据えて大成功し映画監督として有名になっていきます。

 

 ということで、「中国映画祭」の想い出をなんとなく書いてみました。

 台湾ドラマと映画については、そのうち書く予定です。

 

 

☆写真は1987年秋の後楽園あたり。このときはまだ、東京ドームは完成していません。

 パンフレットは、「中国映画祭87」の表紙と2~3ページ。出品作品が分かります(オールナイトでの一気上映作品は別)。参考にして下さい。

☆一番下の写真は、現在の池袋文芸座(新文芸座)の入り口です。ここからエレベーターで3階に上がります。私は、この新文芸座では、まだ映画見ていません。東池袋の事務所で週何回かお手伝いしているので、暇を見つけてみたいと思っていたら、コロナ事態・・・ショボーン。映画見るタイミングを失っています。あ、新文芸座はきちんと営業しています。貴重な名画座です。みなさん、映画観に行って下さいね。