実はもうクリアしてるのでネタバレ有り感想をしたいと思います。






第一感想

初志貫徹

まさにこれ。
最初に決めたことを、紆余曲折あったなりに完遂しました。
よくある真の敵や抜け道、心変わりやどんでん返し、
敵なりの同情すべき心情など一切なく

バロルを倒す!-----------------------------------------→ 倒した!!

やり切りました。
こう書くと代わり映えのないストーリーで盛り上がりに欠けそうですが
そんなことは全然なく、素敵なムービーをたくさん挿みつつ
目的に向かってひた走った感じです。
エンディングは、バロルを倒せる唯一の武器、虚無の剣を使った副作用で
アレウスが世界に存在していたという記憶、記録すらすべて消えてしまうという
避けられない運命のまま終わってしまいました。
わかってはいたけどどうにか回避できないかと期待してたんですが。
最後、ダグザやセレーネ達すらアレウスを覚えていることはできなかったようですが
解散のときに違和感を感じ、
飛んで行く鳥に無意識にアレウスに重ねていたようなのは少し嬉しかったです。
逆にツェラシェルはそんなに仲良かった気もしないのに
うっすら覚えてるようなのが疑問。シーラ絡みだから?
その肝心のシーラともそんなに仲良さそうでもなかったですが。

実は、始めるまえはアレウスが魔人になると思ってました。
前作に徒労が口癖の魔人ザハクというキャラがいたんですが
髪型がアレウスそっくりなんですよ。
さらにセレーネが、魔人に惹きこまれないよう気を付けて
みたいなセリフを言ったりするのでそれがフラグかと。

ものすごくがんばったのに結局バロルを倒すことができず
仲間達も犠牲になったりして
すべてがどうでもよくなったアレウスが闇落ちして魔人ザハクとなったりなんだり。
その後もう一人の予言の子であったネメアがバロルを倒すけど
それはまた別のお話的な。

消えるのよりも、魔人でもいいから存在しててほしかったなと
心のすみで思ったりもしましたが、
これだとダグザやセレーネが大変なことになるので
これで良かったのかもとも思ったり。

やり切ったのにやり切れないこの気持ち。

ここは考え方を変えて、ジルオールの続編のジルオールゼロと考えるのではなく
ジルオールゼロの続きにジルオールがあると思うと結構安心します。
ゼロの後の世界で、見知ったキャラが仲間になり
見知った場所をまた冒険できる。
それもこれもアレウスのおかげ。
おお、なんだかテンションあがってきた。

ということで、vita辺りでリメイクだしてくれないでしょうか?!
戦闘はゼロ、ストーリーはジルオール。さらに追加でアレウス救済。お願いします!


おまけ感想

超有能なキャラ モルゾワ

アレウスの兄弟子のドラドの部下。
アレウスが話さなかったので、バロルのことを心酔して臣下になったドラドのお付き。
ほんと、一言言ってれば戦うことにならなかったのに。
モルゾワさんは、木端役人といった顔をしていて、
汚職、賄賂、怠慢なんでもしますぞといったオーラが半端ないです。
でも実際は、ハーフエルフ差別と、
知り合いだからといって傭兵の身分のアレウスを厚く歓待するドラドに対して
それはどうかと思うと大反対するぐらいしか悪そうなとこがありません。
あとキャンプ作るの堂々
とサボってたかな。

酒場の話では、モルゾワって人がドラドがどんどん出世してるのを自慢してたのが
自分のことでもないのにみっともなかったという話を聞きました。
でも、それは自分のことのように嬉しかったともとれます。

アレウスの母親と義理のお兄さんを殺したのはモルゾワですが
事情を知らないドラドがお仕事でやってたかもしれないので、それこそ仕事の範囲内。

アレウスがドラドを図らずもダシにしてバロルに近づこうとしていたのを
いち早く察したのもモルゾワ。
アレウスを信じきっているドラドはまったく聞く耳をもちませんでしたが
独断でアレウスの動向をさぐり、ネメアと結託してバロルを亡き者にしようとしてることや
出自までもひとりで暴き出します。
それを話してもドラドはやっぱり信じませんでしたが。

これですごいのが、悪意のある進言ではなくすべて真実。
言い逃れはなにひとつできません。

最後、いよいよバロルを暗殺といった場面でひとりかけつけ、
アレウスの計略を暴くのですが場を乱した者としてバロルの手にかかってお亡くなりに。
ディンガルは人を見る目がないな!
行動力、洞察力、忠誠心、どれをとっても一級品だったのに。
だめなところは顔ぐらいでした。
この人、イケメンか女性だったら扱い変わってたのかな。