「積みプラ」。
たぶん、この言葉をご存じの方は多いかと思う。
プラモデルを買ったはいいが、作る時間や気力のないままそのままに放置しておいて、別のプラモデルをさらに買ってしまい、それもまた作らずに、どんどん溜まっていき、未製作のままにしたプラモデルの箱を積み上げていくことである。他のモノにも応用されて、読まない本や雑誌を溜めてしまうのが「積ん読」と言われているらしい。
「積み録」なんて言葉もある。テレビ番組を録画したまま観ないでいてレコーダーにいつまでも溜まっていることである。自分も昨年にAXNミステリーで久方ぶりにやった『科学捜査官』全25話ほぼ24時間一挙放送したものを録ったのだけど、放送当日にリアルタイムで中盤から後半の何話かと後日再生した最初期の二、三話を観ただけで力尽きてしまってぜんぜん観ていないのだ。逆に週一くらいの感覚で放送してもらうと、いまの自分の生活スタイルからは視聴しやすい。一昨年に衛星劇場でやっていた西城秀樹出演の連続ドラマ(『恋に恋して恋きぶん』、『明石貫平35才』、『ホームスイートホーム』等)は初回放送が週一回一話ずつという進行であって鈍行に思われたが、本放送と同じ周期であったからその感覚で毎回余裕をもって楽しめた。
映像ソフトの場合は「積みDVD」。映像ソフトは作品や出演している人が好きだから買うのだが、そういった理由だとだいたいはその映像ソフトが初見ではないから、観ることよりも所有していることに満足してしまいがち。とくに単独作品ではなく、複数の作品をいっぺんに収録したボックスものだとそれに陥りやすい。先日から紹介しているデアゴスティーニ『Gメン'75』DVDコレクションは定期購読を申し込むこととなって、三話収録隔週刊のものが一か月に二冊纏めて送られてくるかたちなんだけど、週一回一話ずつの本放送に比較的準じた一か月あたり六話ずつなら飽きずに視聴しやすいんじゃないかと思った。
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昔の雑誌は「積ん読」ではなく、日々ちゃんと活用している。
だから、本棚の廻りは常に大惨事なのだが、二週間に一回くらいは重い腰を上げて片づけるのだ。
でも、数時間後には散らかりはじめてしまう…。