いまやっている、NHKの連続テレビ小説『マッサン』は、和製ウイスキー作りが題材の物語。『あまちゃん』以来好調続きのNHKの連続テレビ小説であるから、酒造&酒販業界では放送前からその効果が期待され、ウイスキーを取り扱う店頭ではモデルとなった竹鶴夫妻の事柄やウイスキーの歴史を紹介したディスプレーなどが置かれていた。そして、思惑通りの番組大ヒットで売れに売れているという。


産経新聞 「竹鶴」「余市」ニッカ、生産追いつかず…「マッサン」人気影響

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141104-00000501-san-bus_all


自分がウイスキーを初めて飲んだのは、十四、五年前のこと。27歳ぐらいの時に参加した小学校の同窓会の二次会でバーに行くことになって、そこで飲んだのが最初だった。それまでは、「とりあえず!」のビールだったり、チューハイだったり、あとは特別な日・特別な人とは気取ってシャンパンなんかを嗜んでいたが、〝おっさん〟くさいと思っていたウイスキーは飲んだことがなかった。


当時、自分の中で戒律というか、30歳になる前は〝おっさん〟的なものには手を出さずにいようというものがあったのだ。


二次会で行った店は同窓会の企画&幹事もしてくれたカトウくんなじみの店で、頼むものもすべてお任せしたところ、彼はサッと人数分のサントリー山崎の水割りをオーダー。でまぁ、勝手に自分の中で決めた戒律なんて野暮なことは置いといて、せっかく出されたものだからと口を付けてみたら・・・


「美味い!」


いっぺんに気に入ってしまった。それからは飲みに行くとウイスキーがあれば頼むし、家飲みでもウイスキーを嗜むようになったのだが・・・、これが悲劇であった。


酒の飲み方は人それぞれだから、これが良いとか悪いとか言えない。でも、飲み過ぎはやっぱり良くないのは異論無きこと。


自分の場合、外に飲みにいくのはタマなことで、家で晩酌するのがメイン。それでウイスキーを嗜むようになったら、当然ボトルで買うようになった。酒豪ではないので一日で一本空けるとかそんなのじゃないけど、「あれば、飲む」ようなタチだったので、以前よりも酒量が多くなったのだ。


そしたら、いままでに二回も胃腸科で胃カメラのお世話に・・・。一回目は軽い胃炎でさほどではなかったんで、タカをくくっていたら、そのうちまた胃がおかしくなってしまった。二回目は機能性胃腸症というもので、胃潰瘍とか具体的な症状からの原因ではないんだけど、胃の不快感がずっと続くやっかいなものを患う。クルマに喩えれば、エンジンの燃費を制御する搭載コンピューターがバカになっちゃった感じだろうか、ちょっと食べたり、飲んだりしただけで、すぐに満腹状態になってしまって、食後は胃が苦しくなる症状に日々悩まされた。ストレス性のものらしいけど、やっぱりお酒も原因。治療してもらった後、医師の勧めもあって、それまで恒常的に飲んでいたウイスキーを止めたら完治した。以降、おかげさまで胃腸科のやっかいになったことはない。


いまは家飲みでウイスキー飲むのならば、だいたい缶のハイボールを一晩あたり一缶。タマに、ほんとタマに、350mlのハーフボトルを買って飲み終えたら、調子に乗って続けて買わないように抑えている。


『マッサン』でかつてないウイスキーブームの昨今、流行りものに手を出したいのはやまやまなんだけど、やっぱり健康が第一だよね。