中日スポーツ「西部警察劇用車27年ぶり復活!! フェアレディのガルウィングも!!

http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2011032402000088.html


もう終わってしまったが、先日27日(日)に放送したドラマ『Dr.伊良部一郎』最終回に登場。『西部警察』シリーズに登場する特注の劇用車は“スーパーマシン”と呼ばれていて、この毎回アクションあり、爆破あり、炊き出しありの派手なドラマを華やかに彩った。


ただ、1984年10月の『西部警察』シリーズ終了後は、ドラマの製作元である石原プロの調布の倉庫に仕舞われることになる。門外不出であったが、90年代後半に北海道小樽で石原プロワールドが開館されるときに長年の封印が解けて展示されることになり、またそのうちの一台、マシンRS-2は全国を廻る催事の小樽フェアにおいて展示されるなどした。しかし、わずか二年あまりで石原プロワールドが閉館されると石原プロの倉庫に戻されて再び表舞台から姿を消す。

その後は時折、石原プロの事務所取材等で出てくる程度で、今回のようにドラマで使われたり、走行を含めたアクションシーンがあるのは、まさに『西部警察』の最終回SP以来。


さて、ここからは想い出話。

1982年9月26日の日曜日夜8時、フェアレディZのドアをガルウィング仕様にしたスーパーZは、スカイラインに(当時の)ハイテク装備を満載したマシンRSととも第15話「ニューフェース!! 西部機動軍団」において登場する。この回の主役はまさにこの2台。当時小学三年生だった茶屋町少年は観終わった後、あまりに興奮して眠れなかった・・・。

もちろん、大好きなスポーツカーが大好きな『西部警察』の画面の中を所狭しと大暴れして活躍したのもあったが、待ちに待ってようやく観られたことが大きかったのだ。

というのは、西部警察シリーズは放送日の3ヶ月から4ヶ月前に撮影をするのである。現像や編集に手間が掛かるフィルム撮影作品であるから仕方ないにしても、当時のドラマにおいてこれは長いインターバルだった。元は映画制作から始まったプロダクションだけに余裕を持って作りにいった方針であったし、撮影スタッフが少数の陣営だったことも理由にある。その弊害としてドラマに季節感を取り入れられず、たとえば8月の暑い盛りに撮影したものが11月や12月の寒くなる時期にようやく放送される次第となる。

なお、ライバルたる『太陽にほえろ!』などはABの二班体制もあって放送の一ヶ月ほど前に撮影をこなしていたせいか、夏休みネタやサンタネタが恒例の『Gメン'75』ほどではないにしろ、ある程度の季節感だけは取り入れられた(ちなみに、『オレたちひょうきん族』は土曜日放送の三日前のその週の水曜日に一気に収録していて、だから旬のギャグや時事ネタが活きていた)。

『西部警察』が三浦友和を入れて『西部警察 PART-Ⅱ』にリニューアルして放送開始して間もなく、それはたしか5月か6月あたり、芸能マスコミを招いての大々的な記者会見にこのスーパーZとマシンRSが初めてお披露目になった。その取材記事や映像(テレ朝の朝の情報番組『おはようテレビ朝日』)を見た茶屋町少年は心を鷲づかみにされてしまった。

「あぁ、いつ出てくるんだろう・・・」

たしかその時は夏休みの時期とアナウンスされた。しかし、夏休みに入ったものの、待てど暮らせど出てこない。 日曜日が来る度に常にこのことが頭の中に引っかかっていた。さらにナイター中継なんて入って番組が休止になると本当に憤慨した。そうして、そうして、よーやく、待ちに待った9月26日、感無量の想いで観たわけ。


あれから早29年、今回の『Dr.伊良部一郎』に登場するのは一週間前くらいに情報仕入れたんだけど、結構あの頃の想いが蘇って放送日までワクワクしながら楽しみに待っていた自分がいたりした。


えっ、精神年齢が低いって?


童心を持っていると言って下さいヨ。