前回の記事で紹介した『太陽にほえろ!』DVDコレクションについての続報をお届けする。

 

詳細は、その道のスペシャリスト、北の山村警部補(けぶ)さんのブログ「『太陽にほえろ!』当直室 仮説日誌PART3」にて実際にけぶさんが実物を手に入れてみて紹介しているからそちらを参照してほしい。

 

 

というわけで、ワタクシは書くことがなくなってしまった…ナ(笑)。

 

まあ、ここからは『Gメン’75』のそれを定期購読していた経験も踏まえて、DVDコレクション(DVDマガジン)の在り方について語っていきたいと思う。

 

『Gメン’75』DVDコレクションに飛びついたわけは単純に「観たい!」、「観る手段としてそのソフトを持っていたかった」からである。また、同じ分冊百科でも1/8スケールの組立てモデルカーみたいに「今号はサスペンションの部品Cと右前輪」とかではなく、DVDマガジンのほうは各一冊ずつが独立して楽しめるものだから、刊行期間が5年、合計価格20万円を超えると判っていても心が折れずに続けられるだろうと考えた。

 

ところが、いざ定期購読を始めてみると、自分のなかのその「観たい!」に波が出て来たのだ。ある時期は「観たい!」と思って積極的な視聴をしていくのに、またある時期は「Gメンよりも他のを観たい、DVD観るよりも他のことをしたい」と視聴をパスしていったことも。正直言えば、定期購読分が届いても観ないまま過ぎて、次の分が届いてしまったことがままあった。隔週刊だった『Gメン’75』DVDコレクションは三話収録、定期購読だと二冊分=六話分が月間で届く。『Gメン’75』しか観ない!というのであれば十二分に観られる時間を取れたり、モチベーションも保つことが出来たのだろうが、他の作品も観たかったりすると月に六話分を観るというのはかなりたいへんだった。それに号数を重ねると「またあの回を観たいな!」というのも出てきて…、まあそういうのが理由。

 

べつに無くなるわけではないが、観ないままにしておくと損した気分になったし、「買ったからには…」と消化するように義務感で観ていくのもまた損な気分だ。自分が日々生活していくうえで信条としていることは「ストレスを持たない」こと。買い物に関しては、買っても使わないものは買わないのと義務感で集めることをしない。DVDコレクションの定期購読はその二つともなりがちだとやってみて判った。

 

『太陽にほえろ!』に関しては、一時期はVAPから出ているDVDボックスも揃えて所有していたが、いまはそれらを手放してしまってファミリー劇場と日テレプラスのオンエア分を録画したもので所有している。だから、自分の信条に照らし合わせれば、必要のないものかなと判断した。自分の持っているものを超えるもの、今回のソフト化で期待を寄せられていた欠番回を解いての収録、最新HDリマスター、読み応えのある解説文などが揃っていれば、もしかしたら「定期購読してみようかな」という気持ちが湧いたかもしれない。

昨年12月半ばから一カ月半も更新を怠ってしまった。

 

その間、昔のドラマに関していろんな情報が出て来たので、そのお知らせを。

 

まず、ワタクシが心から愛する『京都マル秘指令 ザ新選組』がベストフィールドからソフト化されて3月に発売。

 

 

「天誅 闇の仕置人」のここが「京都マル秘指令 ザ新選組」だ! | 茶屋町吾郎の趣味シュミtapestry

 

人間大文字焼きってなんぞや!? | 茶屋町吾郎の趣味シュミtapestry

 

 

『特捜最前線』が今月2月からいよいよ東映チャンネルで放送開始。

 

 

デアゴスティーニ『Gメン’75』DVDコレクションの全国販売開始からわずか半年後に東映チャンネルで『Gメン’75』が放送されたのとは違い、こちらはデアゴスティーニ『特捜最前線』DVDコレクション全国販売開始から一年一か月後で、まあよく持った方だと思う。

 

そのデアゴスティーニのDVDコレクションで、今度はなんと!『太陽にほえろ!』が今月2月10日から群馬・茨城限定で試験販売されるとのこと。

 

 

界隈は大きな騒ぎとなっているのだが、なにせ試験販売だからこの記事を書いている時点、発売前一週間を切っても詳細が一切判らない。既存のものと同じく隔週刊という販売スタイルだけ。購入者が一番知りたい、新たにHDリマスターしたものなのか?、1976年の初再放送から欠番となっている回やDVDボックスで欠番となってしまった回も収録されるのか。『暴れん坊将軍』DVDコレクションが第1シリーズと第2シリーズだけでそれ以降のものは収録されないみたいに、確実に売れる最初期の「マカロニ刑事編」と「ジーパン刑事編」だけとなるのか。

 

もしも全話718話+PART2の全12話も含めると十年以上の刊行期間となるだけに、途方もないハナシとなる。

 

とにかく、成否は欠番回を解いての収録に掛かっているかと思う。

 

ハナシは戻って、東映チャンネルでは、3月より渡辺美奈代主演『藤子不二雄の夢カメラ』を放送する。DVDでは未ソフト化、しかもスカパー!では初放送となる蔵出し作品だ。

 

 

渡辺美奈代主演「藤子不二雄の夢カメラ」&小高恵美主演「花のあすか組!」 | 茶屋町吾郎の趣味シュミtapestry

 

じつはこの作品、「スケバン刑事」シリーズと同じスタッフによって作られて、同じ放送時間帯にやっていた作品なのである。前番組は「スケバン刑事Ⅳ」とシリーズのタイトルを掲げられなかった『少女コマンドーIZUMI』で、低視聴率による早々の打ち切り後、改編期まで全5話限りのつなぎ番組として制作されたのが経緯である。

 

原作者と主演のネームバリューから1988年の本放送からすぐにVHSとレーザーディスクでビデオソフト化されたものの、収録時間の制約から第4話を削られた四話収録かつ主演・渡辺美奈代歌唱のED主題歌も収録されなかった不完全なものだったので、今回の放送は嬉しいかぎりだ。

今回もまた『新幹線公安官』ネタである。

 

今月12月10日、どちらも作曲家・渡辺岳夫の音楽による『新幹線公安官』と時代劇『騎馬奉行』をカップリングさせた『新幹線公安官 / 騎馬奉行 オリジナル・サウンドトラック』が発売された。

 

 

どちらの作品ともサントラ音源は初の商品化であるので、ファンならばその価値は高い。幼少の頃より『新幹線公安官』に思い入れがある自分も早速購入してみた次第。

 

いまから30年以上前の1990年代前半、メジャーなものからマイナーなタイトルのものまで往年のテレビドラマのサントラを復刻するブームがあったことを思い出す。VAPのMUSIC FILEシリーズが火を付けて、他社も追随したものである。1990年代前半といえば、同期して『太陽にほえろ!』をはじめとして往年のテレビドラマも続々とソフト化され始めた時で、MUSIC FILEシリーズと相乗効果をもたらした。

 

 

前回の記事で触れたように、YouTubeの東映シアターオンラインにて『新幹線公安官』が週一回の更新で配信中。この『新幹線公安官 / 騎馬奉行 オリジナル・サウンドトラック』と好い相乗効果が生まれることだろう。

 

12月17日更新の第9話は新克利がゲスト主演

1977年10月11日放送だから撮影はその一か月くらい前かな

で、この頃の新克利といえば同年12月に劇場公開の東宝特撮映画『惑星大戦争』に出演

その撮影直前だったから、まんまあの怪演をしたときのボサボサ角刈りを拝めるのだ

 

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さて、サントラ盤なるものは二つに分類されるかと思う。

 

ひとつは当初からリスリング用にも販売されるもの。もうひとつは本作『新幹線公安官/ 騎馬奉行 オリジナル・サウンドトラック』のように劇伴として実用した音源の素材を後から販売用に仕立て直したもの。だから、当時のテレビ用スピーカーに合わせたのか、音域はハイ・ミドル・ローのうちでハイが強め。正直申せばリスニング用途で聴くと耳が疲れる…。

 

一方で、たとえば、『新幹線公安官』本放送時前年の1976年に放送された『火曜日のあいつ』のオリジナル・サウンドトラック『ブルファイト』は当初から販売用で出たものなのだから、その点は聴きやすいつくりとなっているし、収録曲やその構成もバラエティ溢れるものともなっている。

 

 

1976年4月、「火曜日のあいつ」と、その時代 | 茶屋町吾郎の趣味シュミtapestry

 

2009年にそのサントラを担当したバンド、ザ・ラストショウのオリジナルアルバムが二作品復刻された際、双方に振り分けられるかたちでボーナストラックとして初CD化がなされたものだが、その収録アルバムは早々に廃盤となってプレミア価格が付いてしまっている。しかし、音楽配信サイトではボーナストラックとしてではなく、独立した一枚のアルバムとして販売中である。以前は音質が低レベルなAAC-FC / 320kbpsしかなかったのだが、近年ではCDと同じ音質のロスレスで、FLAC 44.1khz / 16bitのものが追加されていて、どちらも2,000円以下で入手出来るからオススメしておきたい。

 

 

 

ちなみに、『火曜日のあいつ』のオリジナル・サウンドトラック『ブルファイト』は二種類あって、この配信もされている日本コロムビア盤のアルバム&そこからシングルカットされたもの(および主演の小野寺昭が歌唱するED主題歌「燃えてるあいつ」)と制作プロである東宝テレビ部の関連会社・東宝レコードから二曲入りのシングルのみ発売されたものが存在する。

 

 

そちらは、2004年発売のオムニバス盤『あけろ!ケイサツだッ!!-アクションドラマ MUSIC FILE-』にA/B面とも収録されている。A面「ブルファイト」は日本コロムビア盤とは別バージョンで、B面「燃えてるあいつ」はインストゥルメンタル・バージョンで被らないのがGood!、残念ながら配信はされていなく、既に廃盤ともなっているが、オークションやフリマサイトで頻繁に出品されているから入手しやすい。

 

 

 

【だん吉・なお美のおまけコーナー】

 

今回の記事でネタとしている『新幹線公安官 / 騎馬奉行 オリジナル・サウンドトラック』の『騎馬奉行』について触れてみたい。

 

 

フジテレビ系にて1979年10月2日~1980年3月25日まで放送されていたアクション時代劇。放送されていたのが火曜10時枠だから制作局は準キー局の関西テレビで、制作プロは東映なのだけれども、時代劇だからといって京都の太秦にある東映京都撮影所の東映京都・テレビプロダクションではないのが特筆すべき点。じつはなんと!東京の大泉にある東映東京撮影所の東映テレビ・プロダクションが手掛けているのだ。

 

現在、東映東京撮影所に隣接するプラッツ大泉というショッピングモールは、かつて東映東京撮影所のオープンセットがあったところで、(その当時における)現代の街並みとともに江戸時代の街並みもあったのだけど、1970年代後半に入ると老朽化および使用頻度が低くなったことから取り壊して閉鎖されることが決定し、1980年3月に跡地利用の再開発計画がまとまり、三年後の1983年にプラッツ大泉がオープンした経緯がある。1980年3月放送終了の『騎馬奉行』はそのオープンセットを使った最後の時代劇番組となった。東映時代劇YouTubeでは第1話・第2話が据置配信されていて容易に観ることが出来、エンディングのスタッフ・クレジットを観ると、東映京都撮影所で撮られた作品のそれでは見受けられないスタッフ名や会社名が並んでいるが判る。

 

 

それから、本作が放送中の1980年1月1日は火曜日で、現代のテレビ番組事情では考えられないことだが、その日も通常放送されている。ただし、サブタイトルからして「初春大当たり千両くじ」と正月ネタで、『男はつらいよ!』みたくコント仕立ての初夢場面があったり、賑やかしのゲストで漫才ブーム突入直前のツービートが出演しているなど、前時間帯の7時から10時までやっていたフジテレビ系元日恒例『新春スターかくし芸大会』のお屠蘇気分を受け継いだものともなった。

 

ただ、そのツービートの出演場面は漫才調ながらも“らしさ”が足りなく、ビートたけし特有の毒舌の効いたボケやアドリブが奮ってない。漫才ブームの旗手となり、以降もバラエティは言うに及ばず、ドラマにおいてもテレビの人気者として跋扈するビートたけしにとって、撮影時点では最も場違いな仕事だったことから、ただただスタッフの指示なり、台本に従っただけのようなものであった。

 

東映オンデマンドでは『新幹線公安官』とともに『騎馬奉行』も全話配信