昨今のギャラ(原稿料)相場について... | アメコミイラストレーターGORIO21のイラスト又は雑談ブログ

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イラストレーターとして猛進中のイラストと雑談中心のブログです。

どうもGORIO21です。

今回のブログは、最近のイラストのギャラ相場が悪すぎて、今から絵で食べていこう!!と考えてる学生、私のように現在進行形でフリーランスとして働くイラストレーターが夢を持てなくなっている現状が歯がゆくなってきましたので、コラム?形式で今から色々書いていきたいと思います。

まず、最近のギャラ相場について考える。
まず、LINEスタンプの制作は大半が鬼のように安いです。スタンプ20点以上で5万円前後なんてざらですが、よく考えると大体ラフを含め1ヵ月は拘束されるので、制作者の利益は無いに等しいです。
そして、最近は、掃いて捨てるほどスマホゲームが出ており一つの企業が複数のゲームをリリースしている、その波か、恐らく一つのタイトル当たりの制作費が少なくなってきているのか、無茶な依頼の相談がいい依頼の間に結構舞い込んでくる。
例えばこんな感じ
「納期は2週間、背景込の描き込み型のイラストを2万円で制作していただけませんか?」
という依頼。
これは、お断りしました。

条件とゲームタイトルにおける宣伝効果、一括受注、継続した受注などがあれば、概ね相場より安く依頼を受ける場合がありますが、企業側は後から発生する揉め事を回避する為か著作権、人格権の不行使など仕事として経歴に残せないものが大半でお断りするのが大半です。
最近は紙媒体にもその傾向があります。
酷いのが、カラーのカット1000円でというのがありました。
この会社は見て見ぬふりは出来ない、もしかしたらこの単価で依頼を受ける学生さんやアマチュアの方が被害にあうかもしれなと思い、会員ではありませんが、日本イラストレーター協会のURLを添付したうえで、お断りさせていただきました。

これが、添付したサイトの文章の一部、ここに大まかなギャラ相場が書いてあります。
以下サイト内の文章添付します。
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イラスト納品まで

イラストレーターが決まりましたら、各条件を確認後にまずラフを提出してもらいます。イラストレーターがラフに着手した時点から料金が発生します。ラフ代は鉛筆ラフ(線画)であれば、通常数千円と考えて下さい。

イラストレーターから提出されたラフを見て頂き、何か注文がある場合はそれを伝え、イラストレーターにラフを修正してもらい、再提出してもらうことが可能です。通常の修正であれば、ラフの修正に関して追加料金は発生しませんが、内容に変更が出て最初から描き直さなければならない場合は、追加料金が発生します。

ラフ提出後、どうしてもそのラフが気に入らないという場合はキャンセル、またはイラストレーターを変更することができます。その場合はラフを描いたイラストレーターに対して、ラフ代を支払わなければなりません。クライアント様にラフのチェックをして頂き、OKが出てからイラストレーターに着色またはデータ化してもらいます。

イラスト着色後またはデータ化後の修正は最小限にとどめて頂きます。変更が出た場合は、その度合いにより、追加料金が必要になります

 イラストレーターのオーディション

複数のイラストレーターを選びオーディションを行うことも可能です。
例えば3名のイラストレーターの内、誰にするか決めかねていらっしゃる場合、その3名にラフスケッチを描いてもらい、気に入った人を選ぶことができます。

ラフスケッチで判断できない場合は着色まで仕上げてから、検討して頂くことも可能です。ただしその場合は、オーディションで落ちたイラストレーターにも、プレゼン費としていくらか支払う必要が生じます。いくら支払うかはケースバイケースですので、事務局までお問い合わせ下さい。

 イラストの料金

気になる料金ですが、例えばパンフレットなどで10cm角に納まるくらいの小カットとして使用する場合、モノクロイラストで1点あたり3,000円~5,000円、カラーで5,000円~10,000円というところが相場です。料金はイラストのタッチ、イラストレーターの知名度、クライアントの規模、使用媒体、使用期間、発行部数、使用サイズなど総合的に判断して決めていきます。

イラストのお見積りは無料ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。
広告業界の悪習として、最初に金額をはっきりさせないで、仕事を依頼するケースがよく見られますが、これはトラブルの元なので、なるべく最初に見積もり書や発注書をFAXで送付して合意してからの発注が望ましいです。

イラストの著作権、版権に関しては、「イラストにお金を払ったから、こちらのもの」ではありません。特別な契約をかわさない限り、クライアントは1回使用する権利を得たというだけのことです。基本的に著作権、版権はイラストレーターに帰属しますから、2次使用や別の媒体に使用する場合は新たな料金が発生します。

以上
しつこく書きますが、私は会員ではありません。
このように、この文章内のギャラ相場、イラストの著作権などの使用方法などは、真っ当です。むしろ道理としては当然でしょう。
企業がフリーランスを使う目的は、雇う場合のコストを削減する、社員だけでは仕事がさばけない、会社内にその作業を行うスキルを持つものがいない、この商品にはこの絵を使いたい、などの理由からフリーランスに依頼します。

今までいろんな仕事してきました。
その中で、今でも悪い意味で教訓にしてる仕事を例に出します。
右も左もわからない駆け出しの時に受けた某児童向け書籍のお仕事の時に当初と言っていることとチグハグな対応をされ大体十万円以下のギャラで何とか表紙絵含め全カラーで十数点納品。その翌年も同じ依頼が来ましたがギャラは同じということだったので、かなり条件を詰めたうえでお受けしましたが、やはり振り回される始末。上記引用した日本イラストレーター協会の相場を当てはめると2~3倍のギャラは貰わないといけなかったですね。昔は学校の先生もギャラについては教えてくれず自分で考えるしかなかったので、今では昔の自分に無知なバカ野郎と言いたいですね。無論もう、この企業様とは一切接触を断ちました。

無論、依頼していただけるのは有り難いことです。
予算がなくてどうしてもギャラが少額しか払えない方も条件次第で受けてくれる場合もありますので、誠意をもってダメもとで依頼しましょう。
ですが、誰でもいいから安く制作してくれて言いなりになってくれる人をお探しの方はSNSなどで趣味で描いてる人を探しください。

最近は諸々の低予算のせいかコンペなどという悪習がありまね、色々話は来ますが社内コンペと社外コンペの違いを分かってんのかなと言いたくなる案件は多いですね。上記の日本イラストレーター協会の文章にもありますが、やはりプロの中から一人に絞りたい、いろんな可能性を試したい場合は落ちた人にも幾分か払うのが道理ですよね。オリンピックのエンブレムの際にも海外からコンペという形式が非難されました。通常でのフリーランスへのコンペ発注が多いという点も同様に非難されてました。
企業間でのコンペであれば固定給を貰っている社員が仕事の合間に制作するので、コストが掛からないのでコンペの際、人件費が発生しないので会社間では無料でコンペをするのが大半です。
フリーランスは真逆で、仕事ごとのギャラで生活しているので、空いた時間での制作も人件費というコストが掛かります。
僕も、クラウドソーシング系の求人サイトをよく見るのですが、全体的にコンペが多いですし、全体的にバカにしてんじゃないかと思うぐらいギャラの相場が悪いです。
あんまり悪く言いたくないですが、そういうサイトでフリーランスを探す企業ってどうなの?と僕は思いました。
イラストに特化した代理店に探してもらうとか、手数料を取られたくない企業様は、検索ワード入れれば、色んなイラストレーター見つかりますし、ちゃんと仕事としてやってる人は大なり小なりオーダーフォーム付きの自分のサイト又はブログを持っています。
その簡単な検索の手間を省く企業との仕事には未来はないでしょうね。無論お金も。

上記にも出てきたクラウドソーシング系の求人サイトに提案の良し悪しとかの記載がありますが、受注した後のバックがあまりにも少ない場合は提案用に作成する資料などの時間を含めると、費用対効果があまりにも良くないので提案の質も落ちますね。

見積もり段階で案件に対する提案をしてもらえるのが当然っていうのは少し他人に甘えています。

普通に来た依頼も同様で安価な依頼でラフを数案ほしいと言われても無理な話です。
逆に安価の場合、こちら側からラフの提出をお願いする場合があります。

このギャラ単価の低下は企業サイドだけの問題ではなく、過去の私を含め相場を知らず安価で仕事を受ける駆け出しの絵描きや学生、根本は専門学校、美大などで専門職を教える立場の人達からのレクチャーが一切ないことが騙され泣き寝入りするフリーランスを生む一端になっていることは明々白々です。
今は色々と勉強し安価すぎる依頼は受けてませんが、私のように職業として絵を描いている人ばかりではないので、難しい問題ではあります。

何故、企業様から嫌煙されるような、こんな記事を書いているのかというと、このままでは適正価格でフリーランスに依頼してる企業様までも警戒しながら仕事せざる負えない現状が歯がゆく、冒頭でも書きましたが、これでは夢が無いなと思い書きました。


お金を稼ぎたいだけなら、僕は違う仕事を選びます。
ですが、この仕事で生きていくのが夢でしたので、いつもお金の心配をしないといけないですが、この仕事続けています。

まだまだ、書きたいことは色々ありますが、長々と書いても読んでいただくの疲れると思いますので、今回はここまで!!

では、バッハハーイ


コチラがGALLERYページです。

観ていただければ幸いです。

過去作品は.pixiv又はcreatorsbankまで。