1000人の経営者から教わった一流の人の考え方＠山口雅之

仕事に「自己実現」をもちこむな

1000人の経営者から教わった一流の人の考え方/山口雅之: ￥1,470; Amazon.co.jp

やっぱり、経営者は違いますよね
私みたいなサラリーマンは、何だかんだいって上司のいうことをきいて
いろんな制度で会社が守られていて、毎月決まった金額が自分の口座に
振り込まれていて、楽チンだったりするのではないかと思います

それに引き換え、経営者というのは会社を上手に操縦することで
資金を集め利益を上げ、会社を反映させていくわけで
その先に安定という言葉は見当たらないわけであります

そんな経営者でも一流と呼ばれる人たちはどんな感じなのか
1000人の経営者を取材した著者が語る、一流とは何か
興味深く拝読させていただいた一冊でした

この本を読んでつくづく感じたのは、

頭がいいというのと、経営ができるとは
まったく違うということ
机上の空論とよく言いますが、論理的にできることであっても
実際にやってみるとでは、全くといっていいほど異なるもので
結果的に、やってきたものがエライということ
これに尽きるのではないかと思うんですよねぇ～

著者が特段注目しているのが大前研一さん
私も何冊か大前さんの著書を拝読させていただいていますが
何ていうのでしょうか、すべて言い切りで自信満々というか
読んでいても気持ちがいいですよねぇ～
その根底にあるのは、いつでもどこでも考え行動しているということ
その行動範囲は日本だけにとどまらず、世界を股に掛けるとは
このことかと、まぁ、そう感じるわけであります

その主張は、頭で考えてこうだろうとかイケるんじゃないかなんて
甘っちょろいものではなく、ちゃんと自身の足で確かめ
確信をもったものをきちんとしたカタチで読者や受講者や視聴者などに
伝えている、そんな印象があります

まぁ、本物は生で確認しろっと、そういうことでしょうか

仕事とは、本来は泥臭いものである
改めてそう感じることが多々ありました
きれいごとでは物事は進まず、結構ドロドロな感じもあったりして
テストで100点とか、上司のいうことに忠実に従うなんて
悠長なことを言っている場合でもないんですよね

だから、ビジネス書も読んでそのまま実行したからって
万人が上手くいくとは当然限らず、そこから自分なりにカスタマイズして
試行錯誤をしていく必要があるわけで
そこには、文章だけでは表現できない部分も多々あって
それを感じ取ること、自分のものにするには絶えず考え続けて
仮説→実行→検証を遂行することが大事なんだってことに
改めて気づかされた気持ちになりました