今日は神経細胞の髄鞘化についてのお話を・・・。
神経細胞どうしが信号を送るのに使う軸索という線維が
髄鞘という絶縁体で包まれることを髄鞘化と呼びます。
これにより軸索を通る信号のスピードが飛躍的に高くなります。
(このイラストはメルクマニュアル日本語版
http://merckmanual.jp/mmhe2j/print/sec06/ch076/ch076d.html
からお借りしました。)
胎生4~5 ヶ月で脳神経の髄鞘化が始まり、
胎生8 ヶ月になると神経系全般に広がります。
そして、生後2 歳までにピークに達し、
その後12歳くらいまでゆっくりと進んでいくといわれています。
また、髄鞘化は後頭葉から始まり、
より高度で複雑な思考を担うとされる前頭葉へと
進むことも明らかになっています。
この髄鞘は何からできているのでしょうか?
中枢神経系ではオリゴデンドロサイト(oligodendrocyte)と
呼ばれるグリア細胞が軸索に巻きついて髄鞘を形成し、
末梢神経系ではシュワン細胞(Schwann cell)と呼ばれる
グリア細胞で、軸索に巻きついて髄鞘を形成します。
つまり、
上の図の赤い線で軸索を切断すると、その断面は
こうなっているという訳です。
(下手な絵でスミマセン)
さて、髄鞘と髄鞘の間をランヴィエ絞輪と呼びますが、
軸索を通る電気信号はランヴィエ絞輪とランヴィエ絞輪を
跳躍して伝わっていきます。
従って、髄消化されていない神経細胞では
電気信号の速度はは1秒間に数メートルに過ぎないのですが、
髄鞘化された神経細胞では、
1秒間に10~100メートルにも達するそうです。
このランヴィエ絞輪間における跳躍伝導のメカニズムは
1939年に田崎一二先生によって解明されました。
今後は髄鞘化と発達について調べたいと思います。
☆過去に書いた記事もご覧下さい。
脳機能の側性化
http://ameblo.jp/gorihi119/entry-11029859501.html
思春期は脳の改修工事中
http://ameblo.jp/gorihi119/entry-11058490982.html
神経系細胞は造血を制御している
