わたしの母は特別養護老人ホームにいます。
パジャマ、歯磨き粉など必要なものを差し入れると、母は不機嫌になります。
わたしに気を遣わせてしまって申し訳ないという気持ちを、うまく言葉にできないからだと思っていました。
でも、それだけではありませんでした。
先日の面会のときに、靴下を持っていったのです。
珍しく母がほしいと言ったから。
ほかにも、ポリデント、ティッシュなどを持っていきました。
大丈夫かな、また不機嫌にならないかな?
ビクビクしながら、まずは靴下だけを見せることにしました。
機嫌が悪くなったら、他の物はあとで職員さんに渡そうと思って。
面会室で待っていると、母がご機嫌に登場。
まずはよし。
母は手元に置いてある靴下を見ると、さっそく手に取っていました。
機嫌は・・・よし。
よかったぁ。心の底からホッとしました。
献立表を見ながら話をして・・・母はご機嫌さん。
そこで、他の差し入れも見せてみることに。
「これも持ってきたよ」とポリデントなどを見せると、
母は「あんた、お金は大丈夫なの?」
そうか。
母は、わたしのお金で買い物をしていると思っていたのか。
だから心配で不機嫌になっていたのか。
母の物は、母の年金でまかなっています。
そう伝えると、
母は、「ほうなの?」と少し驚きながら、安心したように笑っていました。
よかった。
これからは、何かを持っていくたびに、「年金で買ったから」って言うことにしようと思いました。
そのあとはいつものように歌を歌い、楽しい時間でした。
母にはちょくちょくハガキを送っています。
最近のハガキはこれ
近所の小学校で、毎週のように運動会をているので。
子どもの頃の思い出も。