「だけど」の使い方 | ちびごりらの平凡な日常

ちびごりらの平凡な日常

保育園で保育士をしていましたが、体調を崩して退職しました。
母の介護、自分の障害、好きな音楽のことなどを書いています。

ヨシタケシンスケさんの新作絵本「かみはこんなにくちゃくちゃだけど」を読みました。

 

 

二つの文章が、「だけど」という言葉でつなげられています。

 

これが不思議なんです。

前後の文章を入れ替えると、印象ががらりと変わるのです。

 

たとえば

「10個も食べたら食べ過ぎだけど、このお団子、おいしいんだよね。」

                      と

「このお団子、おいしいんだよね。10個も食べたら食べ過ぎだけど。」

 

この二つの文章は同じことを言っているのですが、ニュアンスが違います。

最初の文章は罪悪感を感じ、言い訳のように受け取れます。

二つ目の文章は、てへぺろてへぺろみたいなユーモラスな印象を受けます。

 

 

これは?

「仕事でミスして上司に叱られたけど、庭のチューリップがきれいに咲いたの。」

                       と

「庭のチューリップがきれいに咲いたの。仕事でミスして上司に叱られたけど。」

 

事実は同じでも、二つ目の文章のほうが気持ちがラクになるような気がします。

最初の文章は、「叱られた」>「チューリップが咲いた」。

二つ目は、「叱られた」<「チューリップが咲いた」。

 

つまり、前半の内容のほうが、強く印象づけられるのです。

ということは、考え方をこんなふうに変えたらラクになれそう。

苦しいこと、悲しいこと、イヤなことなどネガティブなことを、少し軽く受け止められるようになるかもしれません。

日常生活のささいな幸せを丁寧に拾い上げ、ネガティブなことの前に置いてみる。

そうしてみたらどうかしら?

そんなことに気づかせてくれる絵本です。

 

最初から読み終えたら、最後から逆に読んでみてほしい。

印象ががらりと変わります。

 

 

 

道ばたで仲良く咲いている花を見つけたよ。たくさん歩いて疲れたけど。

たくさん歩いて疲れたけれど、道ばたで仲良く咲いている花を見つけたよ。

 

ヨシタケシンスケさんの展覧会が開催中です。

行ってみたいなあ。

行かれるかしら? 気力が足りないんだけど。

 

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