今回はアイソレーション系種目ばかりでのトレーニング。
インクラインダンベルフライでは38kg×2で20回出来ました。
これは年内目標の40kg×2で20回に向けて凄く弾みがつく記録です。
ある程度トレーニング経験がある方ならわかると思いますが、ひと言で40kg×2のダンベルと言っても、バーベルの80kgとは訳が違います。
例えば80kgのバーベルでベンチプレスが10回出来る人でも、40kg×2のダンベルで10回のプレスはまず出来ません。
ましてやプレスでは無くフライとなれば扱える重量は格段に下がるでしょう。
そのフライをインクラインベンチでやるのですから40kg×2のダンベルで20回という数字がどれ程大変なのかわかると思います。
ちなみに私はバーベルでのインクラインベンチプレスでは、角度にもよりますが大体110kgから115kgで10回位挙げる事が出来ます。
80kgのバーベルだとおそらく25回~30回位は出来ると思います。
それと比較すると、40kg×2のインクラインダンベルフライで20回という数字の意味がわかるのではないでしょうか。
バーベルでは両側にそれぞれあるウェイトディスクの重心を一本のバーで繋いでいる為、全体の重心としてはバーベルのセンターになり、左右の手で中心から同じ位置を支えればバランスを取り易く、操作もさほど難しくありません。
ところがダンベルの場合、両側それぞれに独立している二つの重心をコントロールしなければならない為、バランス感覚や操作性の難易度がより高くなります。
その条件の中でしっかりとウェイトをコントロールする為に、より高い集中力が必要となり、またより多くの筋繊維が運動に参加するようになり、結果として筋肥大、筋力アップに繋がります。
おまけにダンベルの場合可動域を広く取る事が出来る上に、軌道の微調整も自由に出来るので筋肉を最大限に刺激する事が可能です。
そういう意味でも私は胸のワークアウトに限らず、上半身のトレーニングではダンベルを最大限に活用するようにしています。
操作性や扱える重量においては上から順番に、マシン→バーベル→ダンベルとなりますが、可動域の広さや効き具合は全く逆となります。
バーベルでのトレーニングでなかなか効果が出ない人は、是非一度ダンベルでしっかりとした筋肉の使い方を覚えたほうが良いでしょう。
ダンベルで動かせる範囲が1から10だとして、バーベルやマシンで動かせる範囲が3から8だとします。
ダンベルでのトレーニングをしっかりと行ない、そのダンベルでしか補えない1~2、9~10の筋肉の使い方を知っている人と、そうでない人とを比べると、同じバーベルやマシンを使ってトレーニングした時にも効き具合や効果に大きな差が出てきます。
これは私の経験上間違いありません。
狂ったようなブリッジでベンチプレスばかりやる暇があったら、もっと筋肉や身体、運動の仕組みなどを理解するべきです。
効果が無いトレーニングをいつまでも続けるなど、時間やお金、労力の無駄使いもいいところ、まあそんな事してるのはよほどの暇人間でしょうけど。
トレーニングに限らないですが、決められた時間内で結果を出していく為には、一生懸命やるだけでは無く、賢くやる事が必要です。