私が通っているスイミングクラブではたまに記録会をやっています。
私が最後にその記録会に参加したのは、確か去年の夏だったと思いますが、その時はクロールと平泳ぎのタイムを計測してもらいました。
ちなみに参加者の記録をスタッフが毎回全て残していて、バタフライ、平泳ぎ、クロールの三種目の暫定レコードホルダーはこの私です。♪( ´θ`)ノ
特にバタフライとクロールは断トツなので余裕綽々ですが、参加者はほとんどが中高年の方々です。(~_~;)
たまに私の事を良く知らないシニアの方達から、「あんた水泳バリバリにやっとるやろ!ええ身体しとるもんな~!」と言われる事があります。
褒めてもらえるのは嬉しいですが、この身体は水泳で作った訳ではありません。
(>_<)
ところでシニアの方からお願いされると断り辛いので、たまにスイミングのアドバイスをしてあげたりするのですが、個人的にはスイミングの基本は、まず全身の余分な力を抜いて水に浮かぶ事だと考えています。
力むと身体が浮かず、進むのに余計な力が必要になります。
でも浮いていれば軽く手足を使うだけでもスムーズに身体が進んでくれます。
四泳法全てにおいてそうですが、私が一番意識しているのは、手足でかいたり蹴ったりした後にストリームラインをしっかりと作り、身体が伸びて進む感覚を得られるようにする事です。
特にバタフライは第一キックの後、すぐに手を開いて第二キックを入れてしまう人が多いように思います。
私のイメージとしては、第一キックで重心を前に移動させながらしっかりとストリームラインを作って身体が伸びる間を取り、一番スピードに乗ったタイミングで第二キックを打つようにしています。
この伸びながら進んでいる時というのは、スクワットやベンチプレスに例えると、スティッキングポイントを超えてバーが挙がるスピードが速くなるような感覚でしょうか。
種目は違えど、伸張、収縮、弛緩という、筋肉が効率良く働く運動メカニズムと共通しているものがスイミングにもあると感じています。
またこれをスキーに例えると、体重と脚力を使ってスキーをたわませ、そのたわみエネルギーを推進力に変換する時に身体がリラックスし、スキーが加速するようなイメージで私は滑っています。
これら全ての種目において共通しているのは、ポジショニング、タイミング、そして筋力が上手く噛み合った時にこそ、高いパフォーマンスが生まれるという事です。
私はスイミングやスキーをしていて良く周りの人から、「そんな身体だから速いんだね!」と言われる事がありますがそれは違います。
もちろん筋力は速く泳いだり滑ったりする為の一つのファクターではありますが、ポジショニングやタイミングが良く無ければ筋力は活かされません。
リフティングの軸がバッチリと安定した盤石なデッドリフトなら200kgが軽く引けても、体幹からバーが離れ、脚も使えず背筋の配列もままならない不安定なフォームでは100kgでも引く事は困難です。
私にいくら筋力があろうと、素直に体重をスキーに乗せられる良いポジショニングが出来ていなければスキーはなかなか上手くたわんでくれないし、ターンを重ねるごとに疲労してどんどん身体が遅れてしまいコントロールすら出来なくなるでしょう。
長くなりましたがスイミングも全く同じで、私の身体を見て速くて当たり前という考え方は間違いでは無いでしょうか?
それに周りが言う程大した身体じゃありません。♪( ´θ`)ノ