昨日は私が去年から指導をしているマスターズ陸上のK選手とジムでトレーニングした後、トラックに移動して運動の仕組みや身体の使い方について意見を出し合いながら練習してきました。
実は今年の秋に全日本マスターズ陸上が岐阜県で行なわれるのですが、地元開催という事でかなり意気込みが強いようで、毎回のトレーニングにも熱が入ってきています。
この選手は短距離走が専門で、実力的には100mが平均して約11.2秒、マスターズのカテゴリーの中で全国でギリギリ一桁の順位に入る位です。
今年の全日本マスターズではタレントの百獣の王こと、武井壮が同じカテゴリーで出場してくるらしいという事もあり、私も今から楽しみにしています。
ところで世間も狭いもので、この武井壮のパーソナルトレーナーというのは私の知り合いで、以前私がトレーニング指導をした事もある男なんです。(~_~;)
ですから今度の大会も出来れば百獣の王には負けて欲しく無いと思ってるんですが。(>_<)
私が指導しているこのK選手は身長175cm、体重65kgとかなり細めなんですが、脚は四頭筋がクッキリと割れていて、カモシカのような素晴らしい脚をしています。
私は彼の走り方を見て、あまり筋肉や筋力をつけるトレーニングでは無く、全身をしなやかにする事をメインに考えたトレーニングメニューにしています。
会った当時、肩甲骨周辺や股関節の柔軟性が無かった為、下手に筋肉を増やすと悪循環になると思ったからです。
そこで負荷をかなり小さくして、様々なスタイルのスクワットやランジ、肩甲骨を大きく動かす背中の筋肉の使い方などを指導しました。
加えてプライオメトリクストレーニングや、体軸を安定させ、骨盤と肩甲骨を効率良く連動させる為にスイミングも取り入れました。
そのおかげかどうかはわかりませんが、100mのタイムは0.3秒縮まりました。
彼のような後半加速タイプの選手は、安定した大きなストロークが武器になります。
その為には骨盤と肩甲骨の力強い連動が必須だと考えています。
加えて序盤での爆発的なスピードがあればと、昨日はクラウチングスタートの時の姿勢や、それに必要となる身体の部位の強化の仕方などについて二人で話し合いました。
また経過報告したいと思います。