見るとサンフランシスコの街からバスで三時間以上もかかるようだし、国立公園なんか興味無いし行きたくねえな~!と思っていた。
ヨセミテに向かうバスの中では、当時の最先端ポータブルプレイヤー、ソニーのウォークマンで、カセットに録音した音楽を聴きながら眠っていた。
今でも覚えているが、聴いていたのは当時爆発的大人気だったマイケルジャクソンをはじめ、ポリス、ジャーニー、カルチャークラブ、デビッドボウイなど。
怠いな~、と思いながらもバスがヨセミテに近づくと、大自然のあまりのど迫力に圧倒され、なぜ皆が口を揃えてヨセミテは素晴らしいと言うのかがすぐに理解できた。
ヨセミテはグランドキャニオン、イエローストーンと並ぶ、アメリカ合衆国の三大国立公園である。
遥か大昔、大自然により隆起と浸食が繰り返され、現在のような圧倒的な迫力の渓谷が形成され、また自然環境によりジャイアントセコイアのような信じられない大きさの巨木が存在している。
私がこのヨセミテに訪れた頃に、ちょうど世界遺産登録された記憶があるが、そんじょそこらの世界遺産とはスケールも迫力もケタ違いだ。(;゜0゜)
さて私のヨセミテでの約一週間の生活の拠点は、川沿いの小さなログハウスだった。
なんともシンプルな作りの小屋のようだったが、ヨセミテ滞在をするには最高の雰囲気だった。
このような場所で高級ホテルではなんとも場違いだろうから。(~_~;)
滞在中は毎日のように、広大な敷地内を観て回ったり、隆起して切り立った山々に数時間かけて登ったりした。
その中でもグレイシャーポイントから観る有名なハーフドームは本当に素晴らしかった。
ハーフドーム (引用) by 小保方
とにかく毎日、大自然のあまりの凄さにただただ圧倒され、自分がなんと小さな存在なのかと情けなく思えたが、おかげで自らを冷静に謙虚に観る事が出来るようになったのかもしれない。
マリンスポーツやウインタースポーツをしていても思うが、大自然の中にいると、その圧倒的なパワーに自分がなす術も無い事に気付き、奢りや虚勢を張る事がいかに無駄で意味の無い事なのかが痛感できる。
だからトレーニングジムで力があるからなどと威張り散らしている人間を見ると笑いたくなってしまうのだ。
大自然が一度牙を剥けば、人間の力など全くの無力である。
その大自然を甘く見たり、自分達の勝手で手を加えたりするから痛いしっぺ返しを喰う事になるのだ。
あまり意識した事は無いが、大自然の力を認め、恐ろしさを知っているからこそ、普段小さな室内で行なうトレーニングを頑張る事など全く苦にならないのかもしれない。
話がまた逸れてしまったが、ヨセミテでは色々な経験をしたのでまた思い出しながら書いてみる事にします。♪( ´θ`)ノ
続く。