こないだ24日は私の誕生日だった。
当日はうちのワイフが泊まりの出張でいなかったから、前日の晩に馴染みのお店に行ってシャンパンやケーキなどでお祝いしてもらった。
不思議だが私は子供の頃から誕生日当日にお祝いをしてもらう事がほとんど無かった。
いつも周りの家族や友達が何かしらの用事で当日は独りきりという記憶しかない。
誕生日に限らず大切な行事がある時に、決まっていつも寂しい思いをしていたような気がする。
運動会でも毎回のようにリレー選手に選ばれていたのに、両親はいつも決まって「来年は行くから」と言って結局一度も観に来てはくれなかった。
それから昔シアトルの学校で、日本に帰る少し前に友達や先生がパーティーをやってくれた。
その時の出し物で、私と他の数人の日本人の友達で日本の怪談話の「ムジナ」を劇として披露し、私はのっぺらぼうに驚かされる男の役をやった。
本当に楽しいひとときであったが、残念だったのは私のアメリカのファミリー全員が急用で来られなかった事だ。
一番観てもらいたかったんだけどな。
仕事や用事だから仕方が無いのだろうけど、なにもそういう日に限ってどうして?と思ってしまう。
二度ある事は三度あるというが、そういう星の下に産まれたんだろうか?
今度は、来年は、と言うが、トレーニングと一緒ですぐその場で実行に移さない限り同じ事を繰り返すだろう。
結局来年の誕生日も独りきりで過ごす事になるに違いない。
一年にたった一日なんだけどな。
今回の誕生日で他界した父の年齢を超えた。
父の存在があまりにも大きかったので、自分が生きていた頃の父より年上になったという実感が無い。
他界した母の年齢を超えるのもそう遠くはないが、今自分がこの年齢になって、二人とも早くに逝ってしまったもんだと少し悲しくなった。