風邪をひいたり忙しいやらで久しぶりの更新となりました。
去る日曜日に障がい者ベンチプレスの全日本選手権が東京で開催された。
今年の秋に協会で購入した国際試合で使用しているELEIKO社製のベンチプレス台、バーベルセットが名古屋に保管してあるので、今回近くに住んでいる私がそれら一式を東京の会場まで運ぶ事になった。
私がいつも大変お世話になっているJDPF理事の方が福岡から名古屋に前泊で来てくれて、一緒に大会前日にバン車に積み込んで東名高速道路を走って東京入り。
その日の晩は技術部門責任者でもあるその方のテクニカルセミナーに参加した。
この方は口は悪いがトレーニングを科学的、運動生理学的に分析しており、この私もなるほどと納得させられる事が多くある。
さて、翌日の全日本選手権には多数の選手が参加し、来年の春ドバイで開催される世界選手権に出場する為の世界標準記録を狙いに来ている選手も何人かいた。
来たるリオパラリンピックに出場する為には様々な条件をクリアせねばならず、選手達は数少ないチャンスをものにする為に必死で努力をしているのだ。
結果的に今回の大会で新たに標準記録を取ったのは三人で、うち二人は先月マレーシアで私がセコンドを担当した選手だ。
マレーシアでは食中毒のせいでそのうちの一人が棄権していただけに、なんとかドバイでリベンジする為にも今回の全日本で標準記録を取って欲しいと心から願っていた。
この選手とはマレーシアでは同室だった事もあり、向こうにいる時からメンタルケアを中心に私なりに必死に接してきたつもりだった。
最後の第三試技でギリギリ白2、赤1で成功、世界標準を取った時には感極まる程嬉しかった。
しかし残念ながらその直後その選手が心から礼を言って、ドバイ頑張ります!と言った相手は私ではなく、金で技術アドバイスをしていた人間であった。
腹など立たないが、自分なりに必死に作り上げてきたものをバラバラに壊された気がした。
本当に久しぶりに、何もかも信じられない、何もかもやる気が無くなる程ショックだった。
見返りなど期待していないが私の気持ちが全く通じていなかった、心より金なんだと。
それでも例え一人でも私の気持ちをわかってくれる人がいるのであればいくらでも協力するつもりだ。