富田靖子 | goriのハロプロブログ

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こんばんは、ゴリです。

 

愛知県は台風がかなり過ぎ去って、雨も風も少しずつ収まってきました。

今日一日、テレビをだらだらと見ながら過ごしましたが、ハロプロのイベントやコンサートが中止になったと騒いでいられるような、この状況は恵まれてるなあと改めて思っていました。

直接被害にあわれてる方々はそれどころではないですもんね。

 

 

そんな嵐の夜に少し思い出話。

私がハロプロを見るようになったのは2013年頃、6,7年前なんですが、それ以前は全く、アイドルとかには興味無く、最初にハマったBerryz工房の名前も知りませんでした。

しかし、更に昔を振り返ってみると10代の頃に私、アイドルに夢中になっていたことが実はあるんです。

 

と言っても、アイドル歌手というわけでは無く、映画出演を活動の中心とする「アイドル女優」というものにかなりはまっていました。

現在、それに当てはまるような存在があるのかどうか分かりませんが、80年代、90年代にはそういうアイドルが多数存在していました。

 

有名なのは角川映画で絶大な人気を誇っていた、薬師丸ひろ子、原田知世。

今では巨匠となった大林宣彦作品に多く出演していた富田靖子。

歌手としてデビューした後に、東宝映画で女優にかじを切った斉藤由貴 などなど。

 

当時の出演作はアイドル映画ということで作品の出来自体が評価に上がることはほとんどなかったと思いますが、今、見返してみると実は傑作ぞろいなんです。

それもそのはずで、その頃の映画を撮っていたのは、相米慎二、根岸吉太郎、大森一樹、森田芳光、など、今の日本映画の流れを作ったような名監督ばかりでした。

 

 

でも今の私はアイドルヲタクなのであくまで「アイドル映画」としての目線で評価した場合、最も優れていたと思うのがこちら。

https://movies.yahoo.co.jp/movie/150273/

富田靖子 「BU・SU」

当時、「タンスにゴン」などのCMディレクターとして高い評価を得ていた市川準の映画監督デビュー作。

主演の富田靖子は高い演技力を評価されており、アイドルファンだけでなく、生粋の映画ファンからも注目を集める存在でした。

 

父親を亡くして、ひねくれてしまった母親との関係に嫌気がさして単身上京して舞子修行をする女子高生「麦子」の物語。

この映画でアイドルの富田靖子はほぼ全編、最大の武器ともいえる笑顔を封印されてしまいます。

題名通り、性格ブスな主人公という設定でずっと不機嫌で、まさにブスっとした表情のまま物語は進んで行きます。

 

上京して舞子修行を始めたところで、何をやるにも無気力で前向きに取り組めない麦子、都会の高校にも全く馴染めずに学校をさぼったり、ケンカしたりの毎日。

そして、シラケたクラスの中で文化祭の出し物を押し付けられてしまい、数人の友達とともに日本舞踊の「八百屋お七」を披露しなければならなくなってしまいます。

 

 

アイドル映画としては、いじめとか、不倫とか、自殺とか、非常に重い内容が続く映画ですが、素晴らしく印象的な美しい場面がいくつも登場します。

元々、数十秒というCMの世界で腕を発揮してきた監督だからかもしれませんが、その瞬間、前後のストーリーとは別の涙があふれるようなそんな映画なんです。

 

文化祭に向けて麦子の気持ちが大きく動き出すきっかけとなる夏まつりのビアホールのシーン。

早朝の墨田川、制服で日本舞踊の稽古をする麦子のシルエット。

東京の下町の夜、先輩舞子の乗る人力車を走って付いていく麦子。

八百屋お七の着物のまま、ファイヤーストームへ火をつけ、炎に照らされる麦子。

 

ラストシーンは母親との砂浜のシーン作品中、唯一笑顔を解禁されたこのシーンで富田靖子は渾身のアイドルスマイルを見せてくれてます。

何度見返したか分からないこの映画、私の永遠の一推しは富田靖子ちゃんなのかもしれないな。

 

 

それでは。