介護現場で一人で抱え込まないための「7つの習慣」
第一部 パラダイムと原則|1-6
正しいことを言っているのに、なぜ伝わらないのか
リーダーとして、
必要なことを伝えている。
間違ったことを
言っているわけではありません。
それなのに、
スタッフが黙ってしまう。
返事より先に、
理由や言い訳が返ってくる。
「はい」と答えるけれど、
実際には動かない。
会議で尋ねても、
誰も話そうとしない。
「正しいことを伝えているのに、
どうして分かってくれないのだろう」
そんな気持ちになることは
ないでしょうか。
「何でも話してね」と言っていました
私にも、こんな経験があります。
スタッフと話し合ったうえで、
仕事をお願いしました。
けれど、
一向に仕事が進みません。
理由を尋ねても、
何も話しません。
「何か気になることがあったら、
言ってほしい」
と伝えても、
「別に何もありません」
という一言だけでした。
私は、
「何も言わないのだから、
こちらには分からない」
と思い、そのままにしていました。
そのスタッフは、
しばらくして辞めていきました。
その人が本当は何を感じていたのか、
いまも分かりません。
ただ、私は、
「何かあったら話してね」
と言っておけば、
話せる場をつくったことになると思っていました。
本当に、話せる関係だったでしょうか
でも、本当にそうだったでしょうか。
私は、話しやすい時間を
つくっていたでしょうか。
答えを急がず、
相手の言葉を待っていたでしょうか。
何かを話したときに、
すぐに否定されたり、
正しい答えを返されたりしないと、
相手が安心できる関係を
つくっていたでしょうか。
私は、
「何もありません」
という表面の言葉だけを受け取り、
その先を理解しようとしていなかったのだと思います。
正しい言葉だけでは、届かないことがある
『7つの習慣』が土台に置いているのは、
「人格主義」という考え方です。
話し方や説得の方法など、
人を動かす技術を重視する考え方は、
「個性主義」と呼ばれます。
もちろん、
分かりやすく伝える技術も大切です。
質問の仕方や、
話し合いの進め方を学ぶことも必要です。
けれど、その土台に、
- 誠実さ
- 謙虚さ
- 相手を理解しようとする姿勢
- 日頃からの信頼
がなければ、
正しい言葉も
届きにくくなることがあります。
相手から、どう見えているでしょうか
大切なのは、
言葉が正しいかどうかだけではありません。
私は、相手を理解しようとしているだろうか。
本音を話しても大丈夫だと、
相手が思える関係をつくっているだろうか。
と、自分のあり方に戻ってみることです。
必要な指示や、
改善すべきことを伝えなくてよい、
という話ではありません。
正しいことを伝えることと、
相手を理解しようとすること。
どちらか一方ではなく、
両方が必要なのだと思います。
あなたは、正しさを急いでいませんか
あなたは最近、
正しいことを伝えることに集中するあまり、
相手を理解することが後回しになった場面は
なかったでしょうか。
相手が黙ったとき、
「分かっていない」
「やる気がない」
「言っても無駄だ」
と決める前に、
その人が、
何を不安に感じているのか。
どこで困っているのか。
尋ねる余地は残っているかもしれません。
きょうの小さな実践
きょうか明日、
スタッフに何かを依頼したり、
指示を出したりする場面を一つ思い浮かべてください。
必要なことを伝えたあと、
すぐに説明を重ねず、
「これを進めるうえで、
気になることや、やりにくそうなことはありますか?」
と、一つ尋ねてみてください。
そして、相手が話し始めたら、
途中で答えを出そうとせず、
最後まで聴いてみます。
自分が考えていたことと違うことに
一つ気づけたら、二重丸です◎
一人で抱え込まなくていい
一人で抱え込まなくていい。
いくら相手のことを考えても、
自分の想像が合っているかどうかは分かりません。
一人で答えを出そうとせず、
相手に尋ねて確かめる。
それによって、
誤解に気づき、
すれ違いを減らせることがあります。
正しさを一人で押し通すのではなく、
相手と一緒に理解をつくっていくことも、
一人で抱え込まないための
大切な一歩です。
原則に戻り、実践を続ける場
「7つの習慣」を体系的に学び、
日常で実践したい方
▼ 7つの習慣®実践会はこちら
https://www.reservestock.jp/page/consecutive_events/17268
介護現場の出来事を持ち寄り、
毎週、小さな一歩を決めたい方
▼ 一人にしない実践会はこちら
https://www.reservestock.jp/page/consecutive_events/40198









