構築経緯：第三世代シングルでフライゴンを使ってみたいと思って、何ができるか模索していた。
フライゴンは地面タイプや岩タイプ、炎タイプに繰り出せて、メタグロスと撃ち合うことができるのが特長だ。
主にじしんといわなだれで攻めることになるが、ガラガラやサイドンほど攻撃力が高くないので補強は必須である。
まずはこだわりハチマキをもたせることを考えたが、メインウェポンのじしんはサンダーやゲンガーなどによって容易に無効化されてしまうし、繰り出し能力が高いわけでもないためやや使いにくそうに感じた。
次につるぎのまいやのろい+しろいハーブなどからのバトンタッチを受けたらどうかと思ったが、良さそうなつるぎのまいバトン要員が思いつかなかったりこうげきとぼうぎょが一段階上昇した程度ではまだ心許ないように感じたりしたので諦めた。
そこで、流し際のみがわりで攻撃回数を稼ぎつつ最終的にチイラのみを発動させる型がいいのではないかと思った。
めざパ氷サンダーを後出しされたら上からのいわなだれ二発で倒し、メタグロスと対面して流すことができなかったとしてもコメットパンチ外れ待ちができてなんだかんだで勝てそう。
続いて、フライゴンと組み合わせるポケモンを考える。
このフライゴンは主にメタグロスを起点に裏のサンダーも倒すことを目指すポケモンであり、サンダーではなくゲンガーやスイクンが後出しされると厄介だ。
対ゲンガーはフライゴン単体でもみがわり連打からチイラのみを発動させてめざパゴーストをうてるが、相手のゲンガーの技や配分によっては倒しきれないかもしれないし、これをやってしまうと後続に倒されてメタグロスなどと戦う役目を果たせなくなるおそれがあるので、基本的には対ゲンガー用のポケモンを別途選出するものとする。
対スイクンはサイクルを回してもフライゴンではどう頑張っても突破できないので、別途サイクル崩壊させる手段を考える必要がある。
また、フライゴンを相手のメタグロスと対面させるためにはじしんやかみなりパンチを誘ってそこに後出しするか、みがわりバトンタッチや後攻バトンタッチを決めるかする必要がある。
以上を踏まえると、サンダース+メタグロスの並びがフライゴンと好相性だと考えられる。
サンダースは対ゲンガー要員として優秀であり、みがわりバトンタッチを使ってフライゴンを安全に場に出せる。
メタグロスはフライゴンでは撃ち合えないカビゴンに繰り出すことができ、相手のメタグロスのじしんを誘発しフライゴンの繰り出しを成功させやすい。
そして、この二匹はフライゴンを繰り出せる炎タイプや地面タイプをよく誘ってくれるのもよい。
サンダースはみがわりバトンタッチ型でいいが、メタグロスはサイクルで強いこだわりハチマキ型かみがわり戦術などに強いせんせいのツメやラムのみをもたせた型か一考の余地があるだろう。
サンダース+メタグロス+フライゴンを基本選出に据えるとして、これでは対処できないポケモンに対する選出を考える。
上述したようにスイクンはフライゴンでは崩せずサンダースやメタグロスがいても厳しいので、スイクン入りには別の選出を考える必要がある。
ボーマンダ、ギャラドス、ヘラクロス入りも厳しい。
スイクンやボーマンダに強いポケモンとしてラプラスが浮かんだ。
ラプラスを使うなら繰り出されるメタグロスなどを受けるポケモンも必要となり耐久水かソーナンスあたりを採用しなければならない。
ソーナンスはラプラスのほろびのうたとの相性がよく、アンコールによってぜったいれいどの試行回数を稼ぐことができそうなので組み合わせるには絶好のパートナーだ。
今回はこの組み合わせで採用する。
最後の一匹はボーマンダ、ギャラドス、ヘラクロス、スイクンなどと大体戦えるめざパ氷ドリルくちばしサンダーを採用する。
これで六体が決定した。
ボーマンダやギャラドスもフライゴンでは崩せないがサンダーやラプラス、ソーナンスを選出して対処する。
ヘラクロスはサイクル戦にもちこまれると不利になりやすいので対面処理を目指す。
メタグロスやサンダーだけでなく、フライゴンでも倒せるようにするためにフライゴンにはめざパ飛行を採用する。
フライゴン (F) @ チイラのみ
Level: 50
Trait: ふゆう
EVs: 248 Atk / 8 Def / 252 Spd
Jolly Nature (+Spd, -SAtk)
- じしん
- いわなだれ
- めざめるパワー [ひこう]
- みがわり
サンダース (M) @ たべのこし
Level: 50
Trait: ちくでん
EVs: 228 HP / 244 SDef / 36 Spd
Timid Nature (+Spd, -Atk)
- １０まんボルト
- みがわり
- バトンタッチ
- ほえる
メタグロス @ こだわりハチマキ
Level: 50
Trait: クリアボディ
EVs: 108 HP / 244 Atk / 156 Spd
Adamant Nature (+Atk, -SAtk)
- コメットパンチ
- じしん
- ばくれつパンチ
- だいばくはつ
ラプラス (M) @ カゴのみ
Level: 50
Trait: ちょすい
EVs: 252 HP / 252 Def / 4 Spd
Bold Nature (+Def, -Atk)
- れいとうビーム
- ぜったいれいど
- ほろびのうた
- ねむる
ソーナンス (M) @ イアのみ
Level: 50
Trait: かげふみ
EVs: 196 HP / 252 Def / 44 SDef / 12 Spd
Bold Nature (+Def, -Atk)
- みちづれ
- アンコール
- カウンター
- ミラーコート
サンダー @ ラムのみ
Level: 50
Trait: プレッシャー
EVs: 252 SAtk / 4 SDef / 252 Spd
Modest Nature (+SAtk, -Atk)
- １０まんボルト
- めざめるパワー [こおり]
- ドリルくちばし
- きんぞくおん
ようきAS。
サンダーより速い方がいいので最速にした。
メタグロス対面でみがわりを使って攻撃回数を稼ぎつつ、最後にはチイラのみを発動させる。
めざパ飛行はヘラクロスやキノガッサにうつ。
サンダーやゲンガー、純電気に繰り出してみがわりつくり、バトンタッチを安全に決める。
とくこう特化サンダーのめざパ氷をみがわりが最高乱数以外耐える。
すばやさは最速100族+2。
ほえるは対純電気用に採用した。
ゲンガーのおにびやサンダーのでんじは対策となるラムのみもよかったが、今回は繰り出しやみがわりの回数を稼げそうなたべのこしを持たせることにした。
カビゴンなどに繰り出して使う。
サンダースと一緒にサイクルを回すことを念頭においてこだわりハチマキをもたせた。
カウンターカビゴン対策にばくれつパンチを採用する。
いわなだれやすてみタックルも入れたいが、スイクン入りに対して間接破壊を狙えるようにだいばくはつを入れることにした。
耐久は攻撃特化メタグロスのコメットパンチ+じしんを高乱数で耐える程度にして残りをすばやさに振ったが、ASでもいいかもしれない。
スイクンやカビゴンの入ったパーティに出すので、対カビゴンを意識したHB振り。
メタグロスはソーナンスで狩るという前提があり、水技はあまり使わなさそうだったのでねむるを採用した。
ほろびのうたは積み技やみがわり戦術対策となるしソーナンスと相性がよくて素晴らしい技だ。
メタグロスに出すソーナンスと、電気に出すサンダースと組んで選出するのが基本だ。
ラプラスが苦手なメタグロスを後出しから倒せるように1/8回復のきのみを持たせた。
詳しくはhttps://poe-cbf.hatenablog.com/entry/20150522/1432312228
対ボーマンダを意識しためざパ氷、対ヘラクロスを意識したドリルくちばしを採用。
最速ヘラクロスの上をとるために準速以上のすばやさが必要で、耐久調整ボーマンダにめざパ氷を耐えられないようにする必要もあるので、ひかえめCS。
ラムのみが余っていたのでこれを持たせる。
フシギバナやキノガッサのとなるのがうれしい。
対戦ログ:
