パラサイト | GORE GORE GIRLS

GORE GORE GIRLS

西山雅之の演劇ユニット「GORE GORE GIRLS(
ゴアゴアガールズ)」。
皆様に笑いと感動と川柳をお届けにあがりました。

ポン・ジュノ監督の『パラサイト』観た。ヤバいっていう評判ばっかり。実際パルムドール。『殺人の追憶』『グエムル』『母なる証明』とわりとこの監督のは観てる。『グエムル』はギャグ映画だろあれは。『母なる証明』が一番カンヌっぽい気がする。

 

『パラサイト』はブラックコメディ(なのか?)。わりと人が入ってたけどあんまり笑ってなかった気がする。俺はけっこう笑えたけど。っていうかコメディパートがエゲツない。特に北朝鮮ギャグが最高だった。

 

個人的に韓国映画には過剰な暴力描写しか求めてない。暴力描写を執拗にみせる。しかも生々しい。なんでもそうだけど真剣なトーンでやりすぎると笑えてくる。どうして韓国ドラマはあんなにバカっぽいのに映画は骨太のものが多いのかホント謎。ドラマなんかすぐ財閥がでてきて身分の違い、格差、嫁・姑みたいな話ばっかりで。あとタイムスリップとかすぐするし。ジャージャー麺ばっか食べてるし、ジャージャー麺黒すぎるし(わりとみてました)。

 

その点で『パラサイト』は正直ものたりなかった。終盤、裕福な家の父と貧乏な父がインディアンの格好で子供にサプライズするシーン。2人は手斧を持ってる。きた。それそれ!と思ったけどまさかの斧で脳天まっぷたつはナシ。そういう意味合いでは振り回された。


構図がどうとか、格差を見事に描いたとか別にどうでもいい。ただ、やりすぎてほしい。韓国映画には。初期のタランティーノにみたいな息を飲みやがて笑うしかない暴力描写をもっとください。でも同じような楽しみ方してる人多いと思うけどそうでもないのかな。タランティーノファンが韓国映画を支えてると言ったら過言なのはわかってる。

 

 

プライムであるやつでは『アシュラ』。これは最高だった。ラストほんとにやりすぎてて、「待ってました!」って感じの声をかけたくなるようなドンパチ。キャラクターもそれぞれ最低で最高。誰にも感情移入できない。

 

 

そして『殺人者の記憶法』。これも面白かった。かなりふりまわされることうけあい。内容はよく覚えてないけど面白かった記憶はある。

 

誰にも頼まれてないのにおススメ韓国映画を紹介するってどういう精神状態なんだろう。いったい誰に?ふと、今、我に返りました。まあ『パラサイト』観たっていう。