よく女性に対して筋トレのアドバイスをする際に聞く言葉があります。
筋トレと並行してプロテインを飲みましょうというと、以下のように言われます。

「プロテインは飲みたくないです!」
「メリハリは欲しいけどゴツくなりたくないの!」
「あまり筋肉はつけ過ぎたくないです」


もちろん少し筋トレについて知識のある人であれば違いますが
まだ世間でのプロテインのイメージというのは
「飲むと筋肉がモリモリつく薬」に近いようですね。

女性だけでなく、筋トレをやらない男性からも
「その筋肉、やっぱりプロテイン飲んでるんでしょ?」
と、意味深な質問をされることも多いです。

要は「筋肉増強剤飲んでるんでしょ?」みたいなニュアンスで
プロテインの事を聞いてきてるんですよね。



ですが、プロテインという言葉についてしっかり知れば
その誤解も解けるはずです。

そもそもプロテインというのは英語で
日本語に直すと「たんぱく質」です。

炭水化物や脂質と並んで3大栄養素と呼ばれる
ごく普通の栄養ですね。

つまりお肉や大豆などに含まれる栄養で
決して特別なものではありません。



筋肉の材料になる他にも
お肌のターンオーバーや爪や髪の毛の材料にもなり
人間の身体の土台になっているとも言える栄養なのです。

これが不足してしまうと
筋肉が減ってしまうだけでなく、お肌がボロボロになったり
髪の毛がパサパサになったりします。

つまりプロテインというのは
筋肉を過剰に増やす薬などではなく
生きていく上で必要不可欠な普通の栄養なのです。



ちなみに筋トレでいうプロテインというのは
このたんぱく質を効率的に摂取するために作られている
「健康食品」のことです。

一般的に言われるプロテインは「ホエイプロテイン」のことで
乳清という牛乳の上澄みを粉末状にしたものが原料です。

そこに味やフレーバーなどを追加し、
筋肉成長のために糖質を少し配合しているもので
イメージとしてはヨーグルトなどが近いかもしれません。

ヨーグルトを大量に食べただけで
身体がゴツゴツ、ムキムキになると思いますか?

あのマッチョ達の身体は
普段の栄養管理と高強度の筋トレによるもので
プロテインだけ飲んでもあんなふうにはなりません。



筋肉増強剤、というイメージがあるかもしれませんが
それは「ステロイド」と言われるホルモン剤であり
プロテインとはまた別の薬物です。

そもそもマッチョの代表格であるボディビルダーたちは
大会でドーピング検査があり、ステロイドを使っていたら
その場で失格になる大会も多いのです。

ですので筋肉増強剤というのは本当に一部の人のみしか使っておらず
みんな努力してあの筋肉を作っているのです。



逆に筋トレをしてメリハリボディや細マッチョを造るためにも
最低限の栄養摂取としてプロテインは必要不可欠です。

食事だけで必要量のたんぱく質を摂ろうとすると
カロリーもその分摂ってしまい
筋肉の上に脂肪もたっぷり乗ってしまいます。

ですので、効果的にプロテインを活用して
過度の脂肪を防ぎつつ筋肉をつけていきましょう。