筋トレをする上で、最終的に目指す体型はどんな感じでしょうか。
多くの人が、海外サッカー選手や男性下着のモデルのような
ほどよく筋肉がついており、腹筋が割れた体型と言うかと思います。

もしかして、そんな「細マッチョ」を最初から目指していませんか?

理想の高い20代の男性に多い失敗がこちらです。



多くの人が勘違いしていますが、まず前提として
脂肪を落としながら筋肉をつけるのは、ほぼ不可能です。

男女問わず、筋トレを始めようとする人の多くが
お腹にお肉がついており、筋肉はそんなにない
という状態だと思います。

この状態から細マッチョ、メリハリボディを目指すのであれば

  1. 筋肉を大きくする
  2. 筋肉の上に乗った脂肪を落とす


という2つの作業をやらなければいけません。

しかしこのとき、上記の2つを同時に達成することは不可能なのです。
(厳密には絶対にムリではありませんが、筋トレ中心の生活が必要です)



なぜ不可能なのか。

それは「筋肉を大きくするためには栄養をガッツリ摂る」必要があります。
それに対して「脂肪を落とすには摂取する栄養を抑える」必要があるからです。

この相反する栄養摂取の戦略に対し、両方を一気にやろうとする人は
中途半端な栄養の摂り方をしてしまうのです。

つまり「筋肉が成長するには足りず、痩せるには多い」食べ方ですね。
その結果、どっちにも成果が出ず、モチベーションが落ちてしまうのです。

二兎追う者は一兎も得ず、という典型ですね。



ではどうすれば良いのかと言うと、1と2の工程を分けて
それぞれを順番に達成していくのです。

このときにおすすめなのは、1から先にやっていくこと。
つまり「筋肉を大きくしてから減量する」という流れです。

なぜ先に筋肉を大きくするのかと言うと
筋肉が増えることで基礎代謝も上がり、より痩せやすくなるからです。

また同じ量の脂肪が無くなったとして
筋肉量が多い方が身体の凹凸がしっかりと見えるので
よりカッコよくみえます。

自分の肉体の見た目を競うボディビルやフィジークの選手などは
上記を「増量期」「減量期」と定義して
1年間で交互に行い、大会のときに最高の身体になるよう調整しています。



大会に出ないにしても、厚着になって体型が目立たなくなる冬に増量し
薄着になって体型が目立つ夏に向けて減量する
という流れは有効でしょう。

また一度理想の体型にまで筋肉を増やしておけば
あとはそれを維持しつつ、脂肪が増えすぎない調整をすれば
その後の何年間も理想のボディラインを維持できます。



このように、肉体改造・ボディメイクは中長期的な戦略が必要です。
結果を焦って短期間でなんとかしようとすると
どこかでボロが出て、中途半端な結果に終わってしまうでしょう。

「1~2年かけて傑作を作る」くらいの意識で
焦らずしっかりと理想の身体を作り上げていきましょう!