稲葉浩志さんの曲に、『透明人間』という曲があります。
多感な頃の、誰にも属せない孤独を歌っています。
歌詞だけを見るととても暗く、特別なものに思えたりもしますが、思春期の最中にある子や、
母親になった私達には、深く刺さる内容です。
私の思春期は人には向けなくとも、まさに死というものが近くにあって、苦しくてもがいていた時期でした。
そして思うのです。
お母さん、どうして生みたくない子を生んだの?
あなたに望まれて生まれたと、どうして思わせてくれなかったの?
それは今でも私の心をがんじがらめにする鎖のよう。無責任な父親よりも、愛されたかったはずの母親のほうが憎しみも大きいのです。
その憎しみに支配されたくない…愛が分からないのは私のルーツのせい。それはきっと間違いのない事実。
それでも子供達に抱くのは、何よりも大切で掛け替えのない唯一無二の存在だという気持ち。
私に愛されている実感があるのか無いのかは分からないけれど、私の中では最上の思いなのだと、分かっていてくれたなら嬉しいなぁと思います。
『透明人間』の最後に、お母さん!と呼びかけ
自分の苦しさを吐露します。
これは、自分の若い頃と、母親になった今、
どちらにも感情が入り込んで切なくて泣けてきます。
私ももう、長いこと お母さん にしてもらっています。私一人ではお母さんにはなれませんでした。
望んで産んだ子供達に、幸せになってもらいたいと、この曲を聞く度思うのでした。