私の心の中の
一番端っこに
ずっと付いたままの
黒い点。
隅っこに追いやって
見ないふりをしてきた。
それなのに
勝手に見えるところまでやってきて
しかも自分の名前を文字にして
私に見せつけてきた。
それは私のはじまり。
命の始まりと同時に
苦悩の始まり。

知らないふりだけではなく
私はとうとう
決別を言葉にして送り出した。
一切の関わりを断じる強い言葉で。

そして知った。
一つの点は
もう私の知っているそれではなくなっていることを。
そしてもう一つの黒い点は
もしかすると
この世には無いことを。
少し、
ホッとした。

消えてしまえ