私が高校生の頃、
友人のお宅でかぼちゃの煮物を頂いた。
それはそれはほくほくとして
味の染みた美味しい煮物だった。
友人の、年を重ねたお母さんの味。

美味しそうに食べるねと微笑んだお母さんに、作り方を教わった。

先にかぼちゃにお砂糖をかけてしばらくおくんだよ
そうすると、少しのお砂糖でもしっかり甘味が出てほくほくになるからね
そんな風に喜んでもらえると嬉しいわ

そう言って照れ笑いしてた。
友人は、その頃はまだ
お母さんたちの本当の娘では無いとは知らなかった。

あの子をよろしくね
大人になるまで一緒にいられないだろうから

そう言って、また笑った。

お弁当に、かぼちゃを煮た。
また、あの日のお母さんの笑顔が思い出されて泣きたくなった。
もっとちゃんと、レシピを聞きたかった。
そしてあの笑顔の裏にある気持ちに気付きたかった。

あんな風に心配してもらえて
幸せだな
とてつもなくうらやましいよ

うちの子になったら良いよ
その言葉が今も悲しくさせる