【名作シリーズ】 お金がない 第1話「ブタの貯金箱」
企画:石原隆、鈴木吉弘
プロデュース:塩沢浩二
脚本:両沢和幸
演出:若松節朗、木下高男、本広克行
音楽:服部隆之
制作:フジテレビ(制作協力:共同テレビ)
主演:織田裕二
助演:財前直美
出演:東幹久、石橋凌、井ノ原快彦、今井雅之、梶原善、金田明夫、高樹沙耶、高杉亘、田口浩正、富田樹央、松崎しげる、森廉、芳本美代子(五十音順)
名作を取り上げようと思い、まず「お金がない」を見直してみたら、やっぱりおもしろかった。当時すごく評価されていたのもあってキャストやスタッフの面々が時代を越えて現在でも活躍している。
ストーリーは貧乏というテーマを取り上げているので暗くなりがちだけど、萩原健太郎(織田裕二)の明るいキャラがいるおかげで、楽しんで見ていられる。健太郎の影響か、周りも明るい人ばっかりだし。それでいて貧乏で苦しんでいる様子が冒頭でしっかり描かれていたから、思わず応援したくなってしまうつくりになっていた。
序盤には会社が倒産したり、借金の取り立てが来たりと不運が続き、一時は窮地に追い込まれるが、同級生の神田美智子(財前直見)の協力があった。美智子という存在もまた健太郎と同じく明るいキャラでストーリーには欠かせない。まだ健太郎と美智子の関係はあまり描かれていなかったが、後々小出しにしてくるのだと思うので楽しみ。その点で徳川家安(梶原善)の存在は重要かも(笑)
そして、また立ち直るかもと思いきや大家さんに追い出されてしまうが、その原因となった大家さんと家賃の滞納でもめるシーンは次男の萩原祐介(富田樹央)の苦労をうまく描けていた。祐介が家計を切り盛りする中でお金が不足したために家賃を滞納して、それを健太郎に隠していたわけだけど、祐介自身が苦渋の選択の末にやったことだというのが大家に向かって包丁を突き刺すシーンからも感じ取れた。貧乏にとっては生活費すら捻出することが困難なのが悲しい現実で、その現実と小学生の頃から戦わなければならなかった祐介の苦労を考えると胸が痛くなった。その前に焼肉を食べているときの子供たちの笑顔があったから余計にそう思える。
終盤はタイトルにもなっている三男の萩原浩(森廉)のブタの貯金箱を壊し、スーツを質屋から取り戻し、そして大沢一郎(東幹久)をファイルで取引をして徐々に貧乏から脱出していく展開になった。スーツがあるかないかで貧乏かそうでないかを表しているようと考えると、まさにこれからといった感じで終わったので2話以降への期待が膨らむ。今さらながらハマってしまいそう。