初恋 | 映画にドラマに気ままにドレミ!

初恋

エグゼクティブプロデューサー:河合信哉、星野有香

監督:塙幸成

脚本:塙幸成、市川はるみ、鴨川哲郎

音楽:COIL

製作・配給:ギャガ・コミュニケーションズ

主演:宮崎あおい

助演:小出恵介

出演:青木崇、柄本佑、小嶺麗奈、高松浦祐、宮崎将ほか(五十音順)


初恋

中原みすずの唯一の著書である『初恋』は、主人公が著者と同姓同名であること、自伝的な要素を含むことから、著者自身が事件の犯人ではないかと言われている。2002年に出版されたが、2006年にギャガ・コミュニケーションズによって映画化された。


もしも、原作が事件の真相だとして見れば、映画には映像以上の迫力がある。ただ、フィクションだとして見れば、そうでもないし、描写がなさ過ぎると思う。あえて描かないのかもしれないが、中原みすず(宮﨑あおい)や岸(小出恵介)の境遇が謎過ぎて、三億円を奪った動機もあいまいで、感情移入しにくい。謎過ぎると言えば、兄の亮(宮崎将←宮崎あおいの兄)をはじめとする仲間の関係もそうで、著者の表現の意図が読めない。そういう意味でも、真相を伝えた内容だと考えた方が自然かなぁと。どちらにしろ、事件の真相だと思って見る方が楽しめると思う。


演出は、もうちょっと頑張ってもらいたかった。警官から暴行を受けるシーンは急過ぎだし、バイクでこけるシーンは遠すぎだし、運転するシーンでは合成がバレバレ。距離をとった撮り方とか脇役の顔を撮らなかったのはポリシーなのかな。


とは言え、個人的には好きだし、見る価値はあると思った。