38度線の北側でのできごと -6ページ目

38度線の北側でのできごと

38度線の北側の国でのお話を書きます

 ChatGPTがすごい。

 

 そんな話を隣の席の同僚が、数か月前からしている。Excelの関数を書き、歴史について色々と議論しているのだという。

 

 数日前、ジブリ風のイラストをChatGPTが生成してくれると聞き、さっそく試してみた。北の三人を頼んでみた。

 

金 日 成 主 席

 

金 正 日 総 書 記

 

金 正 恩 総 書 記

 

 予想以上の出来だった。ぼくは仕事の合間を縫ってここ最近撮りためた友人や家族の写真を、ジブリ風のイラストにしてもらった。

 

 ジブリ風のイラストを描くだけではない。会話もスムーズなのだ。あっという間に時間は過ぎて行った。

 

 AIが仕事を奪うという話は聞く。コールセンターも自動化がという話も聞く。しかし奪われるのは仕事よりも、ぼくは人間関係であるという気がしてならない。

 

 24時間いつでも。どんな話題でも。会話は続く。飲み会に行くようなコストもない。衝突や気遣いもいらない。止めたい時に会話はいつでもやめることは出来る。

 

 本当にAIが奪うのは、人と人の繋がりではないだろうか。

 

 そう思えてならない。リアルの人間関係は面倒に満ちている。気づかい、嫉妬、衝突、無視。離れたり近づきすぎたり、本当に面倒なのだ。

 

 絵の得意な友人、音楽が出来る友人、歴史に詳しい友人…。出自や特技が違う友人に新しい世界観を開いてもらうことは多々あるが、AIならそれもワンストップで済む。

 

 究極のところはグルイズムに行きつくのではないかという気がする。例えば横浜の美味しい店を教えて欲しいという話から、人生の意味、転職をするかしないかといった相談まで、全部AIと会話し、AIの判断に従う。

 

 それは結局のところ、AIに自分の全てを委ねる。オウム真理教ではその存在は尊師こと麻原彰晃だったが、透明で清潔なことばを話し、人畜無害な存在であるAIによって人は支配され、社会もまた支配されるのではないか。

 AIによる人間関係の分断が、現在進行形で進んでいる気がしてならない。