ようやく寝られる | 38度線の北側でのできごと

38度線の北側でのできごと

38度線の北側の国でのお話を書きます

  編集担当の方から原稿の評価が返って来た。意外といい評価にホッとする。文章力を褒められたのはすごくうれしい。

  

  若干の指摘もあったけど、増補することでたぶん解決できるはず。

 

 氷河期の悲哀が足りないという指摘。氷河期・非正規って当たり前のことが出来ない、経験がないのです。例えば名刺交換。ぼくは幸い、著述業の名刺を持っているから名刺交換の経験はあるけど、これなかったらこの年齢までこの年齢まで名刺持たなかったと思う。

 

 賞与。寸志のようなものはもらったことがあるけど、ボーナスとして10数万円単位でもらったことはない。テレビを見ていてボーナス商戦やボーナス払いと言われてもピンとこない。

 

 そして社会保険。年末に会社を辞めたのだけど、社保の適用が3月。1月2月は試用期間ということで未適用。会社側からすると、試用期間だし、すぐに辞められると手続き煩雑だしってことなのだろうけど、その間国保になる。国民年金と合わせて高い。だからどちらも払わず次の職場に移ることもある。年金の期間は空白に、そしてその間体調崩したら実費。ぼくはコロナの診察は実費だった。

 

 場合によっては健康診断を受けられないケースもある。

 

 健康保険は学生時代は親の扶養だった。病院に行くのに躊躇することなんてなかった。そもそも20歳そこそこだったので病院に余りかかることはなかったけど。

 

 名刺を持つ。金額はともかくとしてボーナスを貰う。社会保険に入る。いくらとられているかわからん、といいながらも、普通に働いて行けば手続きは滞りなく進んでいく。煩わしい手続きは必要ない。

 

 こういう当たり前のことが出来ない。逆に「健康診断受けなよ」と言われると「受けていいのですか」と思う。「名刺作ろうか」といわれると「名刺なんて作っていただいていいのですか」と思う。

 

 この卑屈さって何なのだろう。ぼくだけなのだろうか。

  

 当たり前のことが当たり前に適用されない不条理について書いてみよう。