なぜ少林寺拳法は弱い?実戦を想定しよう! | gopinesのブログ

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 法形での修練は、昇級昇段、大会演武そして少林寺拳法の根幹に関わるものです。その修練での攻者の攻撃はどのようなものになっているでしょうか。

 

 内受突で考えてみたいと思います。布陣は対構で、攻者は上段逆突です。文字にするとこれだけですが、実際はどうでしょうか。

 

 攻者は、守者の上段を狙っていますが、実際はどの点を狙っているでしょうか。顎?首?鼻?目?頬?

 

 上段突の角度はどうでしょうか。守者に対して真っ直ぐ進めば、顔に当てるには少し斜めになります。千鳥の方向に進めば守者に対し垂直、あるいは千鳥方向へ大きく進めば、これも斜めに突くことになります。

 このとき、攻者としてどう運歩するのが良いでしょうか。

 攻者が大きく千鳥方向に進んでくれば、守者にとっては内受突をするまでもなく、大きく開いて無防備な金的蹴を蹴り上げれば良いだけです。

 

 攻者の突いた腕はどうなっているでしょうか。突きっぱなしでその場で固まっている攻者が多く見受けられます。入門したての頃であればこれで良いかもしれませんが、同じレベルを繰り返していては上達はしません。やはり突いたら次の攻撃のため、胸前に戻す動作が必要でしょう。

 

 守者も不用意な千鳥方向への移動は避けるべきでしょう。攻者の不用意な千鳥方向への移動は金的蹴がガラ空きです。同じく守者も不用意に千鳥方向へ移動すれば、攻者の逆突+逆蹴(金的蹴攻撃)に対処できません。

 

 守者の突はどうでしょうか。どこを突いていますか?前三枚?横三枚?後三枚?そもそも三枚の急所の位置はどこ?

 

 ここで「こうするのが正しい内受突だ」などと断言するつもりはありません。なぜかという攻防はいつでも同じではないからです。その時に相応しい攻防があるのです。相手の体格が変われば間合いその他も変わるのです。

 ただ、内受突の基本的な動きは「布陣は対構で、攻者は上段逆突、守者は内受して逆突」です。この文言の中には様々な条件、変化が含まれいるはずなのです。

 

「弱い少林寺拳法」をかつての「強い少林寺拳法」にするには、こうした千変万化する実戦を想定した修練をすることが必要です。

 

このような「本当の強さ」が予選競技Ⅱでの連反攻の評価のポイントになりそうです。