去年の10月、私の誕生日に
家族で水族館に行きました。
 
娘は魚やイルカを見て大はしゃぎ。
 
帰りに売店に寄りました。
 
「記念にぬいぐるみを買ってあげたいけど
ちょうどいいのがないな~」
 
旦那とそう言っていたのですが
ふと見ると、おチャボちゃんの小さなその手に
白いモコモコが握られていました!!!
 
 
 
今まで強い物欲を見せたことのない娘が
自分でぬいぐるみを選ぶなんて!!!
 
「これがいいの?」
 
そう聞くと
 
 
「これだね」
 
旦那はホクホクして、それをレジに持って行きました。
 
 
 
そうでしょうね。
 
私が「どう?」と言った
シロクマやヤドクガエルのぬいぐるみに比べたら
 
 
値段も可愛いアザラシでしたから。
 
 
 
安いってのもイイですが
小さなアザラシを抱いてチョコチョコ歩くおチャボちゃんが可愛くて
私も旦那も狂喜乱舞しました。
 
 
急に実写
 
 
家に帰ってからも
ずっと大事にしている様子に目を細めまくりました。
 
これが彼女の選んだ
初めてのぬいぐるみ・・・
 
ぽわわわ~~ん
 
いつかおチャボちゃんが大きくなって
部屋の片隅で転がる薄汚れたアザラシを見て、私は言うのです。
 
「アザラシ・・・
こんなにボロボロになっちゃって、そろそろ捨てる?」
 
「ダメ!これは私の大事な宝物なんだからっ」
 
プリプリするおチャボちゃん
 
「そうだよね、コレ
おチャボが初めて欲しがったぬいぐるみだもんね」
 
 
そして、おチャボが嫁に行く日・・・
 
ボサボサになった小さなアザラシを抱き締め、私は言います。
 
「アンタの主人も、もうお嫁さんだよ」
 
 
 
 
ここまで一気に妄想しました!!!!
 
 
 
私はこのアザラシに
「シロちゃん」と名前をつけました。
 
おチャボちゃんはシロちゃんを寝室に持ち込み
よく抱いて眠ります。
 
そんな、大事なシロちゃんの話です。
 
 
 
 
 
先日、ママ友とおでかけしたんですが
途中、美味しいレストランがあって
そこでランチすることに。
 
そこには可愛い2匹のブタが飼育されています。
 
子供たちは「ブーブー!」と大喜び。
 
柵のなかのブタは、よく肥え
ブヒブヒ言ってのんびり寝転がり
絵本の中の生き物のようでした。
 
「可愛いね!」
 
私は娘を抱きあげ
よく見えるようにしてあげました。
 
 
しばらくブタを堪能したのち
レストランに行ったのですが
 
あれ?
 
さっきまで抱き締めていたシロちゃんが・・・
 
いないぞ。
 
確かに娘はシロちゃんを抱いて車を降りたはず。
 
原っぱも、大事に抱いて歩いていました。
 
どこに?
 
 
 
子供がむずがりはじめた友人が
散歩がてらそこらを見て来てくれると言うのでお願いしました。
 
ざっと見てきたけれど、ないとのこと。
 
「う~ん、車のまわりか、ブタのそばかな?」
 
一応、とブタの周りを見に行った友人が子供を抱いて
転がるように走ってもどってきました。
 
 
「ブタが!ブタが!!!!
 
シロちゃんを!!!!!」
 
 
「ええ!?」
 
 
「ブタが・・・ブタが・・・」
 
 
涙目で彼女は言葉を濁します。
 
「え?どうしたの?」
 
「救えなくてごめんなさい!
すごくて・・・
ブタが興奮してて・・・
私には無理で・・・
2匹でよってたかって
シロちゃんを食べてて・・・」
 
どんな状況なんだ!!!!
 
めっちゃ気になったものの、
とにかくランチが来たので食べながら聞きました。
 
彼女によると
あの、穏やかな絵本の住人みたいなブタが
興奮して、2匹で奪いあいながら
シロちゃんを咥え、振り回し、かじり、
とにかくおぞましい光景だったとのこと。
 
腹は食い破られているようにも見えた。
 
シロちゃんの白い身体が真っ黒になっていた。
 
恐ろしい勢いで手を出せる状況じゃなかった。
 
とのこと。
 
拾って洗えばすむかな?
と思っていた私の想像をはるかに上回る状況のようです。
 
 
 
それにしても、えらくシロちゃんを救えなかった責任を感じる友人。
 
「なんとかできれば良かったのだけど、ごめんなさい・・・」
 
としょんぼりするので
 
「いいよいいよ、
危ないから拾ったりしなくて良かったよ」
 
「だけど、シロちゃんが・・・
 
ぶふぉっ!!!!」
 
 
あっ、完全に笑ってる!!!!!
 
 
食事中も
 
「ぶふぉ!!!」
 
ああっ、何度も思いだし笑いしてる!!!
 
「笑い事じゃないのに・・・
大事なぬいぐるみなのに、ごめんなさい」
 
いや、友よ、
こんなの笑い事以外の何物でもないよ・・・
 
 
 
食事が終わり、私もブタを見に行くと
 
 
 
 
 
シ、シロちゃーーーーん!!!!
 
無残すぎる!!!!
 
 
ブタは興奮も冷め、のんびりブヒブヒ言っています。
 
 
ああ、大事なシロちゃんがあんな姿になって
おチャボちゃんはさぞショックだろう・・・
 
気がつかれないうちに帰ろう。
 
 
 
あ・・・
 
気がついてしまったか!!!!
 
 
すさまじい衝撃を受けています!!!!
 
ショックだよね!!!!
 
 
 
 
・・・・
 
シロちゃん VS ブタ
 
 
 
 
大事なぬいぐるみを殺った
憎きブタにも愛情をかける、心優しきおチャボちゃん。
 
みんながこうなら、争いや戦争なんてなくなるのにね。
 
そう思った
シロちゃんがブタにヤラレタ話でした。
 
 
 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

※お店の人にぬいぐるみを落とした事は申告し
 後日ブタが腹を壊していないか、一応確認済みです。
 ブタは元気だそうです。
 

写真の保存方法や断乳についてブログを書いて~

とリクエストいただきました。

後日書くので少々お待ち下さいね。

 

 

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