「はぁっていうゲーム」たまたま書店で見つけました。


今言った「はぁ!?」はどんな気持ちで言ったのか当てるゲームです。

チームにわかれ、ある感情を「はぁ」という言葉だけで表現し他の人にどういう気持ちで言ったのかを当ててもらい、

点数を競い合うゲームです。このゲームが優れているのは、

 

①状況を多くの言葉で説明するのではなく言葉を最小限にして他の身体表現だけで感情を表す方法を考えられること。

②同じ言葉でも色々な感情があることを認識できること。

③内に込めた感情を、言葉ではなく身体表現を使って伝える方法を考えるきっかけになること。

④感情を体を使って人前で表現する事で恥ずかしさの壁を取り払うことが出来ること

 

カードゲームではありますが、芝居を考える(実は言葉を音楽にする際にも)時には必ず行う作業だと思います。

ただ大事なのは、表現しようとする感情や演じる人がどう思うかではなく、

感情表現するとき目の動きはどうするか、立ち止まっているのか動き出すのか、など

表現する感情を演じる人がどう表現したか、それを受け取った人が演じる人が思った通りに受けとれたかどうかが重要です。

 

ですからその時役者がどう思っているかはどうでもよく、おなかが空いたなぁ、お昼ご飯なに食べようか、

と思っていながらラブシーンをしていても(実際はそんな事はありませんが(笑))、

見ている人をうっとりさせることが重要です。

 

結局なにが言いたいかというと、演じようとする役の人物がどう考えてどう動くかを考えるだけでは不十分で、

その気持ちを客観的に見てどう動けばそう考えているように見えるのかを実行していかなければいけない。

常に冷静に俯瞰の見方をしなければいけないということです。

 

実は歌うときも同じで、例えば「なんて素敵なんだろう」という言葉を歌うとき、素敵だって思う、

素敵だって思ったときの感情を思い浮かべる、さあ歌ってみよう。これでは足らず、

その次のその素敵だって気持ちを実際どう歌うかを考えなければならないということ。

 

たとえば

シーンと静まり返った森の中、木々の間から一筋の光が差し込んでいてその光に照らされた可憐な花、

それを見た時思う「素敵だ」だったら、まず大きな声にはならない。


思わず口をついて出てくる「素敵」という言葉。まず「すてき」の「S」。


改めて吸ったりせず、息の量は中くらい、スピードは緩やか「SS」と2回位の時間「S」を出し、

母音の「U」は無し。なめらかに「t」につなげ少し次の「E」にアクセント。

 

次の「KI」もほぼ無声、そして次の「DA」、「A」を長くしてしまうと間延びする。

少し短め、アクセントを少し付けて、「素敵だ」全体を締める。
そして全体を言い終わるまでの時間は短めにする事で思わず口をついて出た感じが出る。


しかし舞台上でそのまま発しても客席には届かない。

ここまで出来た表現をもう少し音にしてぎりぎりまで音圧を上げる。

もちろん舞台の大きさによって変える。

 

とここまでやってその次それがどう聞こえているのか録音して聞いてみる。

書き出したらきりがないですね。


物凄く細かく書きましたが、でも恐らくこういう過程を行って

なおかつ聞く側の立場でどう聞こえているのかという事を考えるのは

大事だと思います。

 

つまり自分の出している音に責任を持つという事だと思います。