CLを制覇したチェルシーの移籍が活発だ。
マリンの獲得に続き、ベルギーの至宝アザールを、マンチェスター勢を差し置いて獲得に成功。
さらにはフッキの獲得までまことしやかに報じられている。
さしてチェルシーの事を知りもしないが、勝手な憶測で筆を進める。
アネルカやドログバなど、一時代を築いたメンバーがチームを離れ、テリーやランパードなどが世代交代の波にさらされているなかで、新たなチームのシンボルを獲得しようという動き自体は理解できるが、よくもまぁ資金が尽きないものだと感心してしまう。
その上で監督にはペップの招集を画策しているなど、どこまで野心的なんだろうとある意味楽しんで見ている。
監督は、FAカップやCLをとったとは言え、やはりディマッティオでは無いだろう。
ビラス=ボアスが今期果敢に取り組んだ世代交代は、残念ながら上手く移行するにはまだ少しだけ早く、チームに影響力を残しているベテラン勢の反発にあって解任の憂き目にあった。
ディマッティオはベテラン勢の人心掌握には長けてるのだろうが、新生チェルシーを築き上げる能力があるかと問われれば疑問符がつかざるを得ない。
むしろその資質はビラス=ボアスにこそあって、結果論だが、チームの改革を急ぎすぎなければ、来期、どえらいチームが出来上がっていたかもしれない…
今期、ビラス=ボアス率いるチェルシーとマンチェスターユナイテッドの試合、あるいは我らがアーセナルとの試合を見返してみたが、実に面白い。
ディマッティオの場合、あんなにオープンでスリリングな試合展開になることはまず無い。
両方ともチェルシーが負けており、何だかんだいってもプロは結果が全ての世界だから解任されても仕方ないのだが、それでも魅力的なサッカーだし、彼のビジュアルやリアクションもとても華があり、個人的には大好きだった。
来期、大型補強は着々と進んでいるロンドン最大のライバルチームだが、新メンバーと未だ影響力をもつベテラン勢をうまく融合させながら、それでもチームの若返りを急がせねばならないという大仕事を、果たして誰が出来るのか。
一部報道によれば、ペップに対しては暫くは無冠でも構わないので、という条件付きで招こうとしているアブラモビッチ。裏返せば、ペップ以外にはタイトルも追わせながら全てを改革させる任を負わせるつもりなのだろうか。
例えペップであっても、バルセロナ以外を知らず、リーガ以外を知らない中でこの仕事を受けるとは思えず、もし受けたとしても結果が出るまでにはやはり時間が必要だろう。それまでこのオーナーは本当に腰を据えて待てるのだろうか。であればビラス=ボアス解任の真意は…
こう考えると、やはり監督が安定していると言うのはチームが成長する上で非常に重要なファクターで、我らがボスの存在はとても大きいんだなと改めて感じる。
マンチーニも就任三年目にしてようやくプレミアリーグのタイトルをとった。
かえすがえすもビラス=ボアスの解任は痛いなと、グナでありながら、全くのお節介ながら、思ってしまう今日この頃。
来シーズンのチェルシーも監督が安定せず、アーセナルの驚異になり得ないことを切に祈るバカリである。
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