日本語と中国語は共通の漢字がある為、日本人は中国語を勉強する際、簡単だと思う人が少なくないでしょう。本当にそうなのか、ここで、日本人の中国語学習者にとって、中国語においてどこが難しいかを考えてみたいと思います(検定試験対策の視点で書いているモノではありません。「コミュニケーションを取る」という側面から書いてみています。)

 

 実は、日本人の中国語学習者にとって難しいところの一つはまさにこの「共通の漢字」だと言えざるを得ないです。なぜならば、「共通の漢字」にはいろいろな種類があります。例えば、「同型異義語」、「同型多義語」、「類義語」、「類形語(形がとても似ているが実は異なる漢字等)」等々が挙げられます。これらは「間違いやすい、誤解を生じやすい」に繋がります。

 

 ここに今思い付いた「同型異義語」の例をいくつかを挙げてみます。

 ☟日本語 / よく使われる中国語の意味

◆娘     /お母さん。

◇大家   /皆さん、みんな。 

◆老婆   /奥さん。 例えば結婚したばかりの20歳の奥さんも“老婆”と言います。

◇先生   /①男性に対する呼称、○○さん。 ②旦那さん。

◆看病   / ①診察する ②診察を受ける

◇料理   / 処理する、切り盛りする。
        但し、最近は日本語の影響によって、沿海部などの都市は日本語の「料理」の意味で“料理”を用いることが多くなってきました。例えば“日本料理”、会話の時は略して“日料”をよく耳にするようになりました。

 

 以上のように、同じ漢字だからこそ間違いやすく、日本語の意味で理解すると誤解を生じるので、細心の注意を払って学習していく必要がありますね。