本日の中国語レッスンで、ある中国語受講生は“味道很好吃”という文を作りました。

日本語に訳すと、「味が美味しい」となり、あまり違和感がないかもしれませんが、

中国語はこのような言い方はしません。

“味道很好”「味が良い」との言い方になりますね。

 

“味道”は通常「味覚」を指します。

例えば:

・甜味(甘口・甘味・甘い味)

・苦味(苦味・苦い味)

・酸味(酸味・酸っぱい味)

・辣味(辛口・辛味・辛い味)

・咸味(塩辛い味)

 

また、“酸甜苦辣(suān tián kǔ là)”との四字熟語もあり、文字の順番を変えることもでき、“甜酸苦辣”“苦辣酸甜”とも言います。

意味は「酸っぱい・甘い・苦い・辛いのあらゆる味」となりますが、

慣用句として「さまざまな経験;この世の辛酸」との意味で、よく使われています。

例えば、“这几年,我尝尽chángjìn了社会上的酸甜苦辣(ここ数年、世の中のあらゆる辛酸をなめ尽くした)”

 

それから、“味道”は抽象的な情緒、味わいを表す時にも使えます。

例えば:

◆心持ちを表す時.

觉得心里有一种说不出的味道(なんともいえない気持ちがする)

◆趣.味わいを表す時.

他写的小说都很有味道(彼が書いた小説がすべて味わいがある)

 

同じ漢字を持つ中国語と日本語を、比較しながら勉強していくと、ほんとに“越学越有味道”(勉強すればするほど面白くなる)ですね。