私は日本語を勉強し始めた時は、「ズボン・靴を履く」を「ズボン・靴を着る」と言っていました。
これらを正しく使えるまで、使うたびに意識して考えながら話すようにしていました。

なぜこのような間違いをするのか、実は、これは母国語中国語の影響だと考えます。

 

中国語では、日本語の「着る、履く」は同じ動詞「穿」となっています。
手足や首を通して着る服には(下着を含め)すべて“穿”を用います。

“穿”の反義語は「脱」です。

例えば:

 ◆穿衣服    ◆穿裤子   ◆ 穿裙子     ◆穿袜子    ◆穿鞋子 

       

 

また、帽子・眼鏡・マスク・アクセサリーなどを身につける動作は、中国語で「戴」といいます。

例えば:  

◆戴口罩     ◆戴眼镜    ◆戴手表    

◆戴项链 (ネックレスを付ける)    
◆戴手镯 (ブレスレットを付ける)   

◆戴耳环(ヒアリングを付ける)

◆戴假发(かつらを付ける)

“戴”の反義語は“摘”です。

 

外国語を勉強する時には、このような多義語にも十分な注意が必要ですね。