「とにかく、酔いさませ。で、ゆっくり休め。明日は8時くらいに来るわ。でも、教科書とかは寮だよな?」

「うん」

「ったく。じゃ7時半にここ来る。早めに寮行って教科書揃えてから学校行く。起きてろよ。俺もう帰るわ」

「有難う」

「大丈夫か?」

「うん、何ともない」歯ブラシ取ろうとしたら突然ガクンと倒れそうになった。

「危ない!」拓実君が私を抱いてくれた。「ほら、やっぱり酔ってるんだよ。酒もほどほどにしないとな」しっかり支えて私を起こしてくれた。ちょっと拓実君の顔が私の近くに来てて何だか眩しかった。「お、お前のそばかすこんなに近くで見るのも久しぶり」

「そばかすか。目立つよね?」

「お前の一つの特徴だかんな。そばかすなくなったらお前じゃなくなる」やっと離れて、私の頬に触れた。「そばかすあるから俺もお前だってわかるもん。そばかすのないお前はもうInfant翔子じゃない。このそばかすも綺麗だわ」

「そばかすが綺麗?」

「うん、そばかすあるお前がいいわ。確か新垣結衣もそばかすで有名だよな」

「あの綺麗な女優さん?」

「うん。彼女もお前とはまた違った美人だよな。でもそばかす結構目立ってる」

「あんまり気にしたことなかったけどまた見てみる」

「あと、彼女って確か身長169あった。お前とそう変わらん。どうせならお前もガッキーに似てればよかったのに」

「知らなかった。拓実君詳しいんだね」

「そばかす美人ってのも結構いると思う。気にすんな。ついでに言っとくと、深津絵里、宮崎あおい、上野樹里ってとこかな。とにかく、お前はずっとそばかすあった方がいい。それに・・・」また私の顔に近づいて「お前の眼って濡れてるみたいだな。黒目じゃなくて茶色目っ
ていうのか。こうして近くで見るとびっくり。お前の白い肌によく似合ってる」

「・・・」何も言えなかった。自分の眼なんて何も気にしたことなかったことだし、ましてや肌のことなんて言われても・・・。

「ま、お前はお前だ。お前は綺麗だ。俺もお前のそばにいるからお前も俺のそばにいろ。それで上手く行く、何もかも」もしかして拓実君私に告白してるんじゃないかって思ったけど、違う。沙織姉さんのことがあったから私にばかり気を向けてるんだろうって思った。普段の拓実君ならこんなこと言わないもの。